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イギリス英語で「寒い」を表す日常的な表現3選
ウィンズロー・バッキンガムシャー ©marjancermelj/123RF.COM[写真拡大]
イギリスといえば、いつも曇りか雨というイメージが強いのではないだろうか。実際の雨量はそれほど多くないし、快晴の日だってもちろんあるが、このイメージはあながち間違いではない。それを証拠に、英語圏の他の国と比べて、イギリス英語には天気に関する表現が非常に多いのだ。今回は、そんなイギリスで日常的に使われる「寒い」と言う時の表現を3つ紹介しよう。
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■It’s chilly
場所の寒さを表す表現として、イギリス英語でも特にポピュラーなのが「It’s chilly」だ。もちろん「It’s cold」でも通用するのだが、「It’s chilly」の方が微妙なニュアンスを伝えるのに適している。具体的には、ある場所について肌寒いぐらいの寒さについて用いる。午前中の肌寒さを表すのにぴったりの表現だろう。
また、風が冷たいという場合に特に「It’s chilly」が使われることが多い。屋外でのことに限らず、たとえば屋内にいて窓が開いている場合、もしくは、エアコンが効きすぎの場合、「It’s chilly」は最適な表現である。
■It’s nippy
「nippy」にはさまざまな意味があるが、イギリス英語では「少し寒い」という意味でよく用いられる。「It’s chilly」と同様、肌寒いぐらいの天気の時に「It’s nippy」はよく用いられるのだが、両者には違いもある。
上記のように、「It’s chilly」は風が吹いていて、そのせいで寒い場合によく用いられるのだが、「It’s nippy」は風とは関係なく寒い天気全般に使える。「It’s chilly」と同じく早朝の肌寒さにも使うことができるし、日が沈んだ後の寒さに対して使ってもよい。この辺の微妙なニュアンスは伝えにくいが、天気の変わりやすいイギリスならではの細かい違いと捉えてもらいたい。
また、「It’s nippy」は天気だけでなく、水の冷たさについても使える。海やプールで水温が少し低いと感じる時には、「It’s chilly」ではなく「It’s nippy」を使おう。
■It’s freezing
「freeze」という動詞からもわかるように、「It’s freezing」はとても寒い場合に用いる。それが「It’s chilly」や「It’s nippy」との最大の違いだ。「It’s chilly」や「It’s nippy」のような肌寒さではなく、非常に寒い場合には「It’s freezing」と言おう。
「freeze」には「氷が張る」という意味があるので、厳密に言えば、「It’s freezing」は氷点下の寒さを表すことになるだろう。しかし、気温が何℃かにこだわる必要はない。また、文字通り「凍えるほど寒い」時ばかりでなく、寒いことを強調したい時はいつでも気軽に使ってよい表現である。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る)
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