東証グロ−ス指数は大幅反発、米金利低下受け買い戻し優勢

2022年5月13日 16:53

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記事提供元:フィスコ


*16:53JST 東証グロ−ス指数は大幅反発、米金利低下受け買い戻し優勢
東証グロース市場指数 822.33 +34.05/出来高 1億2888万株/売買代金 1215億円東証マザーズ指数 648.65 +28.02/出来高 1億1801万株/売買代金 1139億円

本日のグロース市場は、グロース市場指数、マザーズ指数はそろって大幅に反発、値上がり銘柄数は368、値下り銘柄数は87、変わらずは9。本日のグロース市場は堅調な展開となった。前日12日の米株式市場のNYダウは続落。高インフレや連邦準備制度理事会(FRB)の引き締めへの警戒感も強く、終日軟調に推移した。米長期金利は低下し、ハイテク株が買われてナスダック総合指数は小幅高となった。まちまちとなった米株市場を横目に、本日の東証グロ−ス指数は大幅に反発した。マザーズ指数やグロース市場の時価総額上位20銘柄で構成される東証グロース市場Core指数は上昇してスタートした後、前引けにかけて上げ幅を拡げた。後場からは買い一巡感が台頭、高値圏でのもみ合い展開となった。米長期金利が低下するなか国内の投資家心理が改善、値がさのハイテク株の大幅高が押し上げ役となり新興市場の中小型グロース株も大幅高となった。前日までの大幅な下げを受けて幅広い銘柄で買い戻しの動きが優勢となり、買い一巡後も上げ幅を縮小する動きは見られなかった。多くの時価総額上位銘柄が堅調に推移、東証グロース市場の値上がり銘柄数は368で幅広い銘柄が買われた。東証マザーズ指数は4.51%高に、東証グロース市場Core指数は6.54%高となった。個別では、直近軟調に推移していたBASE<4477>が27%高のストップ高で値上がり率トップとなったほか、22年9月期業績予想を上方修正したシェアリングテクノロジー<3989>が25%高となった。また、22年3月期の営業損益が会社計画を上回ったカオナビ<4435>が22%高で一時ストップ高に、時価総額上位銘柄では、フリー<4478>やJTOWER<4485>などが堅調に推移、値上がり率上位には、I-ne<4933>、ミンカブ<4436>などが顔を出した。一方、四半期決算発表延期と第三者委員会の設置を発表したディー・ディー・エス<3782>が23%安で値下がり率トップに。また、前日上昇していたキッズウェル・バイオ<4584>が戻り売り優勢から18%安でストップ安比例配分となった。また、連日売り優勢の展開が続いているリニューアブル・ジャパン<9522>が15%安となった。値下り率上位には、G-FACTORY<3474>、ペイロール<4489>、グローム・ホールディングス<8938>などが顔を出した。東証グロース市場Core指数では、メルカリ<4385>、ビジョナル<4194>、フリーなどが上昇した。

[東証グロース市場 上昇率・下落率上位10銘柄]

・値上がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 4477|BASE | 375| 80| 27.12|
2| 3989|シェアリングT | 144| 29| 25.22|
3| 4933|Ine | 3790| 700| 22.65|
4| 4435|カオナビ | 2074| 382| 22.58|
5| 4436|ミンカブ | 2580| 474| 22.51|
6| 4414|フレクト | 2309| 400| 20.95|
7| 4051|GMO−FG | 14710| 2410| 19.59|
8| 6067|インパクト | 3135| 504| 19.16|
9| 7039|ブリッジ | 2011| 320| 18.92|
10| 4475|HENNGE | 1052| 150| 16.63|

・値下がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 3782|DDS | 105| -33| -23.91|
2| 4584|キッズバイオ | 358| -80| -18.26|
3| 9522|リニューアブルJ | 896| -161| -15.23|
4| 3474|Gファクトリー | 396| -71| -15.20|
5| 4489|ペイロール | 791| -138| -14.85|
6| 8938|グロームHD | 766| -125| -14.03|
7| 7091|LPF | 1772| -208| -10.51|
8| 4053|サンアスタリスク | 1102| -127| -10.33|
9| 7063|バードマン | 1973| -202| -9.29|
10| 5070|ドラフト | 532| -54| -9.22|《TY》

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