NY株式:米国株式市場は続落、大幅利上げ警戒した売り継続

2022年4月23日 08:35

印刷

記事提供元:フィスコ


*08:35JST NY株式:米国株式市場は続落、大幅利上げ警戒した売り継続
ダウ平均は981.36ドル安の33,811.40ドル、ナスダックは335.36ポイント安の12,839.29で取引を終了した。

連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が大幅利上げを示唆したことを受けた投資家心理の悪化で、寄り付き後下落。終日、年内の利上げペース加速を警戒した売りが続き、引けにかけて下げ幅を拡大した。セクター別では、ヘルスケア機器・サービスや電気通信サービスの下げが目立った

消費財メーカーのキンバリー・クラーク(KMB)は四半期決算で1株当たり利益が市場予想を上回ったほか、通年の売上見通しを引き上げ、大幅上昇。小売りチェーンのベッド・バス・アンド・ビヨンド(BBBY)は、傘下のベビー用品チェーン、バイバイ・ベイビーに対する買収案が提示されたとの報道を受けて買われた。一方で、衣料小売りのギャップ(GPS)は、純売上見通しを引き下げたほか、オールドネービーの最高経営責任者(CEO)の辞任を発表したことが警戒材料となり、大幅安。また、通信のベライゾン・コミュニケーション(VZ)は高インフレや店舗への客足鈍化を受け、2022年通期の売上高予想を下方修正し、下落した。

投資家の恐怖心を示すシカゴVIX指数は28.26まで上昇し、3月中旬以来の高水準となった。

(Horiko Capital Management LLC)《YN》

関連記事