後場の日経平均は12円安でスタート、商船三井や三菱商事が下落

2022年4月5日 13:10

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記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;27724.23;-12.24TOPIX;1947.61;-6.02


[後場寄り付き概況]
 後場の日経平均は前日比12.24円安の27724.23円と、前引け(27708.30円)から下げ幅を縮めてスタート。ランチタイム中の225先物は27700円~27740円のレンジでもみ合い。ドル・円は1ドル=122.50-60円と朝方からと20銭ほど円高・ドル安水準での動き。アジア市況は清明節に伴い、中国市場及び香港市場ともに休場。米株高を受けて上昇スタートも朝高後すぐに失速し、軟調に推移した日経平均は後場も冴えない動きが継続。ウクライナ情勢を巡るロシアへの追加制裁や6日に公表予定の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録(3月15-16日開催分)に対する警戒感がくすぶる一方、新年度相場入りに伴うニューマネーに期待する向きもあり、動きづらい状態が続いている。一方、日銀の黒田総裁が足元の為替動向について「変動はやや急」などとの認識を示したことで、やや円高・ドル安が進んでいることも重しになっているもよう。後場の日経平均は寄り付き後、27700円を割り込んできている。

 セクターでは保険業、海運業、銀行業などが下落率上位に並んでいる一方、鉱業、サービス業、陸運業などが上昇率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、商船三井<9104>をはじめとした海運株のほか、三菱商事<8058>や三井物産<8031>などの商社株、三菱UFJ<8306>や東京海上<8766>などの金融株が大幅に下落。トヨタ自<7203>、任天堂<7974>、NTT<9432>、三井ハイテック<6966>なども軟調。一方、ソフトバンクG<9984>や楽天グループ<4755>が大幅高。東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、エムスリー<2413>、INPEX<1605>、リクルートHD<6098>なども堅調。《CS》

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