【市場反応】米3月雇用統計、FRBの速やかな引き締め正当化、ドル上昇

2022年4月1日 22:01

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記事提供元:フィスコ


*22:01JST 【市場反応】米3月雇用統計、FRBの速やかな引き締め正当化、ドル上昇
米労働省が発表した3月雇用統計で失業率は3.6%と、2月3.8%から予想以上に低下し、パンデミックにより経済が封鎖した20年2月来で最低水準を回復した。非農業部門雇用者数は前月比+43.1万人と伸びは2月から予想以上に減少。2月分は+67.8万人から+75万人へ上方修正された。1月分は+48.1万人から+50.4万人へ上方修正され、2カ月連続で9.5万人上方修正された。

平均時給は前月比+0.4%と、2月+0.1%から伸びが拡大。前年比では+5.6%と、伸びは2月+5.2%から一段と拡大し20年5月来で最大を記録した。

強い雇用統計を好感し、特に2年債利回りが2.426%まで上昇。景気後退を示す兆候と注視されていた2年債と10年債の利回りが逆転した。

3月雇用統計が労働市場のひっ迫を示し、FRBの引き締め加速を織り込み、ドルは強含みに推移。ドル・円は122円40銭から122円79銭まで上昇した。ユーロ・ドルは1.1037ドルまで下落した。

【経済指標】
・米・3月失業率:3.6%(予想:3.7%、2月:3.8%)
・米・3月非農業部門雇用者数:+43.1万人(予想:+49.0万人、2月:+75万人←+67.8万人)
・米・3月平均時給:前年比+5.6%(予想:+5.5%、2月:+5.2←+5.1%)《KY》

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