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みずほ証券、顧客の嗜好に合わせた提案情報を営業に自動配信 AI活用
みずほ証券(東京都千代田区)はSAS Institute Japan(東京都港区)と提携し、AIを用いた対面コンサルティングの高度化を進めている。3月16日には新たに、顧客の嗜好にあわせた提案をするための情報を営業担当者に自動配信するシステムを開始した。
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コロナ禍もあり、顧客とのコミュニケーションの場がデジタルやオンラインに切り替わっている中、対面でのコンサルティングの重要性が増したと判断。営業担当者が、顧客に最適な時期に、より最適な商品を提案できるようAIがサポートするようにした。
みずほ証券は2021年4月から、最新のテクノロジーを保有するSASとの連携を開始。はじめに着手したのは、営業担当者をタイプ分類し実効性のある人材育成を行うことだった。
営業担当者の行動特性をデータ分析し、特徴に応じたタイプ分類を実施。不足している要件やコンサルティングスキルを可視化し、それを補う背策を実施した。
次いで実施したのは、営業活動の適正性を検証するモニタリングだ。営業担当者の過去の取引きに関するデータや行動特性をモニタリングシステムによって分析。適合性の無い商品の提案や販売を顧客に行っていないかなどを調べた。モニタリングと教育を行うことで、コンダクトリスクの予防を行っている。
2021年7月には、顧客のポートフォリオの変化やライフイベントなどを自動的に察知し、最適なタイミングでフォローや提案ができるシステムを構築した。これをもとに、有効な情報を営業担当者に自動配信する。
みずほ証券はこれまで、属人的でブラックボックス化していた営業担当者と顧客の対面コンサルティングを、SASのAIと機械学習のプラットフォームを活用し改善している。データに基づいて、合理的で科学的なコンサルティングの高度化を今後も推進する方針だ。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る)
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