米国株見通し:弱含みか、地政学リスクと金融引き締め観測で

2022年2月16日 14:05

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記事提供元:フィスコ


*14:05JST 米国株見通し:弱含みか、地政学リスクと金融引き締め観測で
(14時00分現在)

S&P500先物      4,460.70(-10.4)
ナスダック100先物  14,573.40(-47.4)


グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は軟調、NYダウ先物は50ドル安。NY原油先物(WTI)は弱含み、本日の米株式市場は売り先行となりそうだ。


15日の主要3指数は反発。ダウは4日ぶりにプラスへ転じ400ドル超高となったが、上げ幅を拡大できず35000ドルを下回って取引を終えた。ウクライナからのロシア軍の一部撤収に関する報道が好感され、地政学リスクへを警戒した売りは後退し消費関連を中心に幅広く買われた。一方、この日発表された生産者物価指数(PPI)は高水準を維持したため、連邦準備制度理事会(FRB)による引き締め加速が意識された。


本日は弱含みか。プーチン・ロシア大統領は武力衝突の回避に向け欧米との協議を継続する意向とされている。ただ、ウクライナ国防省などへのサイバー攻撃が取りざたされ、軍事侵攻への懸念は払しょくされていない。他方、今晩公表される連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨はタカ派的な内容が予想され、今後の利上げのタイミングや幅などの不透明感が続く。一段の金利高でハイテク関連が売られれば、指数を下押ししよう。《TY》

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