霞ヶ関キャピタル 1Q減収なるも、巣ごもり消費の増加やEC市場の拡大を背景に物流施設開発を推進

2022年1月17日 18:13

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記事提供元:フィスコ


*18:13JST 霞ヶ関キャピタル---1Q減収なるも、巣ごもり消費の増加やEC市場の拡大を背景に物流施設開発を推進
霞ヶ関キャピタル<3498>は14日、2022年8月期第1四半期(21年9月-11月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比83.0%減の3.70億円、営業損失が7.39億円(前年同期は3.64億円の損失)、経常損失が8.24億円(同3.94億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が5.57億円(同2.74億円の損失)となった。

物流関連市場においては、巣ごもり消費の増加やEC市場の拡大等を背景に、倉庫面積や拠点を拡充する企業が増えると見込まれていることから、同社グループでは、中小型、冷凍冷蔵倉庫をメインターゲットに物流施設開発を進めており、当第1四半期においては3件の開発用地売却の契約を締結している。また、併せて開発用地の取得にも継続的に取り組み、順調にパイプラインを積み上げている。なお、当該3件の開発用地売却の売上計上は第2四半期以降となる。 ホテル関連市場においては、インバウンドの本格的な需要の回復には時間を要する様相を呈しているが、国内においては段階的に行動規制が緩和されるなど回復の兆しが見え始めている。このような環境の下、同社グループではコロナ禍でも安心して宿泊できるホテルの開発を進めている。また、従前より、フロント業務の省人化や、チェックアウトベースの清掃、飲食を提供しない宿泊特化のサービス等、固定費の削減により、同業他社と比べて低い稼働率でも損益分岐点を上回る運営を行っており、コロナ禍でも収益を生むビジネスモデル・運営体制を確立している。

不動産コンサルティング事業については、不動産賃料収入及び保有しているショッピングセンターフォルテにおける各テナントからの賃料収入により、売上高は前年同期比83.4%減の3.57億円、セグメント損失は3.81億円(前年同期は0.79億円の損失)となった。

自然エネルギー事業については、再生可能エネルギー発電施設の売電収入等により、売上高は前年同期比39.8%減の0.12億円、セグメント損失は0.06億円(前年同期は364千円の利益)となった。

2022年8月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比29.4%増の185.00億円、営業利益が同39.2%増の18.50億円、経常利益が同44.6%増の15.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同26.0%増の10.00億円とする期初計画を据え置いている。《ST》

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