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神戸物産、売上・利益共に過去最高 業務スーパー好調
■売上高は6.2%増、純利益は30.2%増で過去最高を更新
業務スーパーを運勢する神戸物産(3038)は14日、21年10月期通期の連結決算を発表した。売上高は前期比6.2%増の3621億円、営業利益は同14.5%増の273億円、経常利益は同23.0%増の291億円、純利益は同30.2%増の196億円と、いずれも過去最高を記録した。
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売上高営業利益率は、前期の7.0%より0.5ポイント増の7.5%となった。好業績によって財務基盤は更に改善し、自己資本比率は前期の39.0%より9.8ポイント増の48.8%に。株主配当は、期初に行われた株式分割の影響もあり、数字に変動があるものの、前期よりも実質5円増配の20円とした。
■巣ごもり需要で人気を集める業務スーパーの運営会社
神戸物産という社名よりも、業務スーパーの運営会社と言えば知っている人が多いであろう。近年SNS・メディアによる知名度向上もあり、業務スーパーには注目が集まっている。神戸物産は業務スーパーのフランチャイズ本部として、FC加盟店が運営する業務スーパー向けに自社ブランド商品を含めた商品供給を行なっている。
コロナ禍による巣ごもり需要も相まって、各店売上が好調に推移。21年10月期末で全国950店舗まで店舗を拡大し、念願の47都道府県出店も達成した。22年10月期は1,000店舗越えを予定しており、引き続きの成長が見込めそうだ。
その他では、飲食事業はコロナ禍で苦戦も、テイクアウト等の強化を行い最悪期は脱した模様。別事業として手がけるエコ再生エネルギー事業では、太陽光発電やバイオマス発電による売電収入が売上へ寄与している。
■24年10月期に売上4,100億円へ
決算に合わせて22年10月期から24年10月期の3カ年を対象とした中期経営計画を発表した。主にPB商品の強化による業務スーパー事業の基盤強化をはじめ、中食・外食事業の拡大によって売上高が4,100億円、営業利益は320億円との目標を掲げた。
小売・卸売業界で疲弊する企業が多い中、堅調に事業を拡大させている神戸物産。食に関連した事業を軸に、業務スーパーの各エリアでのシェアを伸ばしている。業界内でも抜きん出ている状況であり、唯一無二の存在として更なる成長が期待できるだろう。(記事:拓蔵・記事一覧を見る)
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