注目銘柄ダイジェスト(前場):アクセル、FRONTEO、Gunosyなど

2021年12月10日 11:54

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記事提供元:フィスコ


*11:54JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):アクセル、FRONTEO、Gunosyなど
H.I.S.<9603>:1902円(-202円)
大幅安で下落率トップ。政府の観光支援事業「Go To トラベル」を巡って、子会社2社で給付金の不正受給が疑われる取引が見つかったと発表している。調査委員会を8日に設置して実態解明に着手している。宿泊していないにもかかわらず、宿泊した前提でトラベル事業の給付金を受け取ったとみられる事例が発覚したようだ。信頼感の失墜につながる可能性を意識する動きが優勢に。13日に予定の決算発表も延期される可能性とされている。


凸版印<7911>:1902円(+80円)
大幅続伸。保有する投資有価証券1銘柄の売却を発表、売却益は1039億円となるもようで、通期最終利益は従来の360億円から900億円に上方修正している。保有資産の効率化を図ることを目的としている。売却銘柄はリクルートHDとの見方が強いようだ。豊富なキャッシュポジションの一段の拡大につながることから、再度の自社株買い実施などを期待する動きが優勢となっているもよう。


ラクスル<4384>:5470円(-530円)
大幅続落。前日に第1四半期の決算を発表、営業損益は1億円の赤字となり、前年同期比1.7億円の損益悪化に。通期予想は前期比13.4%増の2.5億円の黒字計画を据え置いているが、想定以上に低調な立ち上がりとの見方が先行する形に。成長投資の継続によって、広告宣伝費や人件費が上昇したもようだ。会社側では、通期予想達成に向けて順調に推移としている。なお、国内段ボールEC市場シェアトップ企業の子会社化も発表している。


アクセル<6730>:958円(+139円)
大幅反発。22年3月期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の4.5億円から7.7億円、前期比43.7%増にまで増額。パチンコ・パチスロ機市場では、旧規則機の設置期限に向けた新規則機への入替えが概ね順調に伸展しており、同業界向けグラフィックスLSIの販売が想定以上のもよう。年間配当金も従来の21円から35円に大幅増配、前期比4円の増配となる。


Gunosy<6047>:856円(+83円)
大幅続伸。インドでクレジットカードサービス「slice」を提供するGaragePreneursの強制転換条項付優先株式の追加取得を決定したと発表している。最大で1000万ドル相当の優先株式取得を計画のもよう。12月1日には同インド企業の評価額が10億ドル以上に引き上げられたと伝わり、含み益の拡大を材料視して、その後の株価上昇につながっている。今回の追加取得を受けて、一段の含み益拡大が期待される状況に。


ANAP<3189>:402円 カ -
ストップ高買い気配。メタバースファッションプラットフォーム「APPARELED Meta connect(アパレリッド・メタ・コネクタ) by ANAP」の提供を開始すると発表している。企業が保有する洋服や小物などファッションアイテムの採寸データとアイテム画像素材をプラットフォームに入力し、メタバース空間に適したファッション素材に変換する。様々な仮想空間で利用可能とすることで、企業のメタバース事業参入を支援する。


ビジョナル<4194>:10180円 カ -
ストップ高買い気配。22年7月期の営業利益を従来予想の26.70億円から60.00億円(前期実績23.68億円)に上方修正している。採用需要が想定よりも旺盛であることに加え、求職者の新規登録やアクティビティが活発となっているため。また、連結子会社のビズリーチ(東京都渋谷区)が経費精算クラウドシステムを手掛けるイージーソフト(東京都町田市)の株式を取得し、完全子会社化すると発表している。取得価額は非開示。


FRONTEO<2158>:2647円(+317円)
大幅に反発。医学論文探索AIソフトウェア「Amanogawa」が日本で特許を取得したと発表している。Amanogawaは米国国立医学図書館内の国立生物科学情報センターが作成する生物医学領域の論文データベース(PubMed)に掲載されている論文から、キーワードや仮説、アブストラクト(論文要旨)に関連するものを検出・分析するシステム。製薬企業やアカデミアなどを中心に導入が進んでいるという。《ST》

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