概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は軟調推移、インフレ見通しなどを巡る情勢は不透明

2021年12月10日 10:55

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記事提供元:フィスコ


*10:55JST 概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は軟調推移、インフレ見通しなどを巡る情勢は不透明
【ブラジル】ボベスパ指数 106291.20 -1.67%
9日のブラジル株式市場は、軟調推移。主要株価指数のボベスパ指数は、前営業日比1804.30ポイント安(-1.67%)の106291.20で引けた。

ボべスパ指数の92の構成銘柄では9が上昇、82が下落、変わらずは1で売りが優勢。インフレ見通しなどを巡る情勢は不透明であり。売りが優勢となった。

【ロシア】MOEX指数 3813.29 +1.05%
9日のロシア株式市場は、堅調推移。主要株価指数のMOEXロシア指数は、前日比39.68ポイント高(+1.05%)の3813.29で引けた。日中の取引レンジは、3780.30−3847.76。
原油価格は反落したが、特に影響なかった。

【インド】SENSEX指数 58807.13 +0.27%
9日のインドSENSEX指数は、小幅高。前日比157.45ポイント高(+0.27%)の58807.13、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは、同47.10ポイント高(+0.27%)の17516.85で取引終了。

30社株価指数SENSEXの構成銘柄では、15が上昇、15が下落、変わらずは0で売買拮抗。利益確定を狙った売りが観測されたが、押し目買いの興味も残されている。ITCの買いが目立ったが、HDFC銀行などがさえない動きとなった。

【中国本土】上海総合指数 3673.04 +0.98%
9日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比35.47ポイント高(+0.98%)の3673.04ポイントと3日続伸した。約3カ月ぶりの高値水準を回復している。

中国の金融緩和スタンスが引き続き材料視される流れ。中国人民銀行(中央銀行)が預金準備率を引き下げたことに続き、銀行貸し出しの指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」も引き下げられるとの観測が流れている(月に一度、原則20日に公表)。人民元高も追い風。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元レートの対米ドル基準値を約3年7カ月ぶりの元高・ドル安水準に設定した。上海外国為替市場でも元高が進んでいる。資金流入期待が高まったほか、輸入コスト低減につながるだけに、インフレの抑制が意識された。《NH》

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