【どう見るこの株】グリムスは上値試す、22年3月期2Q累計予想を上方修正、通期も上振れの可能性

2021年10月27日 09:51

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部】

 グリムス<3150>(東1)は省エネ・創エネ・蓄エネを事業領域とするエネルギーコストソリューションカンパニーである。22年3月期は大幅増益予想としている。期初時点で保守的な見通しとしていたが、10月25日に第2四半期累計予想の上方修正を発表した。通期予想も上振れの可能性が高いだろう。事業環境は良好であり、中期的にも収益拡大基調だろう。株価は9月の上場来高値を抜けずに一旦反落の形となったが、上方修正を評価して上値を試す展開を期待したい。

■エネルギーコストソリューションカンパニー

 省エネ・創エネ・蓄エネを事業領域とするエネルギーコストソリューションカンパニーである。事業区分は、法人向けに電力料金などエネルギーコストの削減提案やLED照明の販売を行うエネルギーコストソリューション(ECS)事業、住宅用太陽光発電システム・蓄電池の販売や再生可能エネルギーの開発を行うスマートハウスプロジェクト(SHP)事業、および小売電気事業を展開している。

■22年3月期2Q累計予想を上方修正、通期も上振れの可能性

 22年3月期の連結業績予想は売上高が21年3月期比3.7%増の200億25百万円、営業利益が87.8%増の31億円、経常利益が80.8%増の31億55百万円、親会社株主帰属当期純利益が85.1%増の20億73百万円としている。

 小売電気事業における前期の電力市場価格高騰の影響が一巡して大幅増益予想としている。事業別営業利益(調整前)は、ECS事業が13.4%減の18億17百万円、SHP事業が26.2%減の5億50百万円、小売電気事業が14億85百万円の黒字(前期は4億86百万円の赤字)としている。ECS事業とSHP事業は保守的な計画としている。

 10月25日に第2四半期累計予想の上方修正を発表した。売上高を10億21百万円、営業利益を4億06百万円、経常利益を4億21百万円、親会社株主帰属四半期純利益を3億23百万円、それぞれ上方修正して、従来の減益予想から一転して増益予想とした。小売電気事業およびECS事業が順調に進捗している。

 通期予想を据え置いたが、期初時点で保守的な見通しとしていたことを勘案すれば通期予想も上振れの可能性が高いだろう。事業環境は良好であり、中期的にも収益拡大基調だろう。

■株価は上値試す

 株価(20年9月1日付で株式2分割)は9月の上場来高値を抜けずに一旦反落の形となったが、上方修正を評価して上値を試す展開を期待したい。10月25日の終値は2715円、時価総額は約638億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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