新興市場銘柄ダイジェスト:エネチェンジは年初来高値、市進HDがストップ高

2021年10月18日 15:51

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記事提供元:フィスコ


*15:51JST 新興市場銘柄ダイジェスト:エネチェンジは年初来高値、市進HDがストップ高


<2927> AFCーHD 972 -147
大幅に3日ぶり反落。21年8月期の営業利益を前期比105.3%増の22.45億円と発表している。海外部門の売上高が168.8%増と記録的な増収となったほか、通信販売部門や卸販売部門、医薬品事業も好調を維持した。ただ、海外部門の東南アジアでロックダウンが続いており、22年8月期の業績予想を未定としたことから材料出尽くし感が広がり、利益確定売りが優勢となっている。年間配当予想は30.00円(前期は27.50円)とした。

<7373> アイドマHD 6030 +1000
ストップ高。22年8月期の営業利益予想を前期比44.6%増の12.00億円と発表している。人手不足に悩む企業のアウトソーシングや仕事を求める人のニーズを取り込み、ワーク・イノベーション事業を推進する。同時に発表した21年8月期の営業利益は295.1%増の8.29億円で着地した。オンラインセールスを必要とする中小・中堅企業から発注が寄与し、大幅増益となった。

<4645> 市進HD 460 +80
ストップ高を付け、年初来高値を更新している。株主優待制度を拡充し、保有株式数に応じて市進教育グループの受講優待券を贈呈すると発表している。従来は500株以上で1万円分のみだったが、300株以上500株未満で5000円分、1000株以上で2万円分の区分が新たに加わった。また、22年2月期第2四半期累計(21年3-8月)の営業損益が4.78億円の黒字(前年同期実績0.29億円の赤字)に転換したことも買い材料視されているようだ。

<7808> CSランバー 2382 +400
ストップ高。従来未定としていた22年5月期の営業利益予想を22.50億-24.50億円(前期実績14.08億円)と発表している。木材価格の高騰・供給不足の影響があるものの、プレカットの出荷が堅調に推移したほか、生産効率・配送効率の向上が進んでいるため。木材価格の変動の激しさなどを踏まえ、レンジでの開示とした。年間配当予想は80.00円(普通配当60.00円、記念配当20.00円。前期実績50.00円)に増額する。

<4169> エネチェンジ 5560 +565
年初来高値。法人顧客向け電力切替サービスを手掛けるオーベラス・ジャパン(東京都江東区)の発行済株式の全てを取得し、子会社化すると発表している。取得価額は3.58億円(アドバイザリー費用含む)。同社はデベロッパーや不動産オーナー、J-REIT・ファンド向けに収益性向上のための電力切替サービスや不動産売買プラットフォームサービスを展開しており、子会社化で自社プラットフォームの価値向上を目指す。

<4485> JTOWER 9230 +260
大幅に3日続伸。楽天グループ<4755>傘下の楽天モバイル(東京都世田谷区)と資本提携したと発表している。JTOWERの田中敦史社長から同社株の一部を楽天モバイルが取得する。取得株数などは非公表。4Gと5Gのネットワーク整備で共用設備・共用タワーによるインフラシェアリングを推進することが目的。携帯キャリア単独で設備を導入する場合と比べて短期間かつ低コストでのネットワーク整備が可能になるという。《ST》

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