Microsoft、消費者による修理のオプションを拡大することで株主と合意

2021年10月11日 11:55

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記事提供元:スラド

As You Sow は 7 日、Microsoft が消費者による同社製デバイス修理のオプションを 2022 年末までに拡大することで合意したと発表した (プレスリリースGrist の記事The Verge の記事Neowin の記事)。

As You Sow は株主として企業の意思決定に関与し、環境問題や人権問題に取り組む非営利組織。6 月には電子ごみに関する持続可能なポリシーを定めるよう Microsoft に求める株主提案を行っている。環境問題に積極的な取り組みを行う Microsoft だが、その取り組みに同社製デバイスの修理しやすさ改善も加えるべきというのが株主提案の趣旨だ。

今回の合意により As You Sow は先の株主提案を取り下げ、Microsoft は以下の取り組みを実行に移す。Surface デバイスや Xbox コンソールを含め、消費者による修理しやすさ向上が環境と社会に与える影響に関する第三者調査の実施と修理しやすさを向上させる新たなメカニズムの決定 
 Microsoft の正規サービスプロバイダーネットワークに限定しない特定のパーツや修理マニュアルの入手性向上 
 消費者向けローカル修理オプションを有効かつ容易にする新しいメカニズムの始動 「修理する権利」に関する株主提案やメーカーによる合意は「修理する権利」ムーブメントの中でも前例がないものとみられるが、7 月にはジョー・バイデン米大統領が「修理する権利」の促進を命ずる大統領令に署名しており、それを受けて 9 月には環境に配慮した投資に注力する投資ファンド Green Century Funds が Apple農業用トラクターメーカー Deere & Coに株主提案を行っている。

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