ヤマダHD、アークランドサカモトと共同で新業態SC 2022年から6店舗

2021年9月22日 16:42

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新業態店のイメージ(ヤマダHD発表資料より)

新業態店のイメージ(ヤマダHD発表資料より)[写真拡大]

 家電販売大手のヤマダホールディングス(HD)は、ホームセンター大手のアークランドサカモトと共同で新業態の次世代型ショッピングセンター(SC)「総合生活提案型ショッピングスクエア」を全国に出店する。家電量販店、ホームセンターを核にスーパー、専門店などを加えた施設で、2022年から6店舗の出店を予定している。

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 ショッピングスクエアは延べ床面積約6万6,000平方メートル規模の大型店舗となる。ヤマダHDがイメージとして示した例では、ヤマダHDの家電量販店が約1万3,200平方メートル、アークランドサカモトのホームセンターが約1万9,800平方メートル、スーパー、専門店街がそれぞれ約3,300平方メートル、SDGs対応型のスマートハウス展示場が約4,950平方メートルとしている。

 家電量販店とホームセンターがコラボして大型商業施設を展開するのは日本で初めてという。出店予定は全国6店舗。2022年に愛知県一宮市、東京都八王子市でオープンさせたあと、2023年に神奈川県平塚市、石川県野々市市、2024年に長野県須坂市、大阪府茨木市で開店する予定。各店舗は大型の太陽光発電を備え、持続可能な社会構築にひと役買うとともに、地域の防災拠点の役割も担う。

 ヤマダHDは家電販売最大手で、アークランドサカモトは「ホームセンタームサシ」、「ビバホーム」を全国展開している。だがインターネット通販の浸透や人口減少などから、コロナ禍が終息しても競争の激化が続くと予想されている。その一方で、デジタル技術の進歩や脱炭素の進展で新たな需要の出現が予測されている。

 今回のコラボは、家電量販店とホームセンターの強みを双方が発揮して集客するだけでなく、脱炭素に向かう新しい時代を先取りし、SDGs対応型のスマートハウスなど次世代の需要を開拓する狙いも透けて見える。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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