21日の香港市場概況:ハンセン0.5%高で反発、香港・本土不動産セクターに買い戻し

2021年9月21日 18:00

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記事提供元:フィスコ


*18:00JST 21日の香港市場概況:ハンセン0.5%高で反発、香港・本土不動産セクターに買い戻し
21日の香港市場は、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比122.40ポイント(0.51%)高の24221.54ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が1.82ポイント(0.02%)高の8640.37ポイントとそろって反発した。売買代金は1192億230万香港ドルに縮小している(20日は1417億8730万香港ドル)。


急落後の反動買いが優勢となる流れ。前日のハンセン指数は3.3%安と大幅反落し、昨年10月以来の安値水準に落ち込んでいた。また、不動産業界を巡る不透明感がやや後退したこともプラス。中国が香港の不動産業界に対しても支配力を強化しようとしている——との報道に対し、香港の不動産デベロッパー大手、新鴻基地産発展(サンフンカイ・プロパティーズ:16/HK)は20日、「現時点で報道にあるような情報は聞いていない」とのコメントを発表した。中国不動産大手の債務問題や、中国産業引き締めの警戒感などで売られる場面がみられたものの、指数は引けにかけてプラスに転じている。(亜州リサーチ編集部)


香港・本土の不動産セクターが相場をけん引した。上述したサンフンカイが1.7%高、長江実業集団(CKアセット・ホールディングス:1113/HK)が4.1%高、九龍倉置業地産投資(1997/HK)が2.7%高、恒基兆業地産(ヘンダーソンランド:12/HK)が2.1%高、広州富力地産(2777/HK)が12.1%高、碧桂園HD(2007/HK)が8.9%高、華潤置地(1109/HK)が4.9%高と値を上げている。広州富力地産に関しては、大株主からの資金調達が支援材料。同社は20日引け後、大株主の李思廉氏、張力氏が同社に対し、総額80億香港ドル(約1100億円)を無利子で財務支援すると発表した。このほか、債務リスクを抱える中国恒大集団(3333/HK)は一時7.0%安と大幅続落していたが、引けでは0.4%安と下げ幅を縮小。同社の過剰債務が中国金融システムに悪影響を及ぼすと不安視し、20日は香港の全体相場が急落していた。


旅行やカジノなどレジャー関連も物色される。旅行ではエアラインの中国南方航空(1055/HK)が3.4%高、中国東方航空(670/HK)が2.1%高、中国国際航空(753/HK)が2.0%高、航空情報システム大手の中国民航信息網絡(トラベルスカイ・テクノロジー:696/HK)が3.4%高、旅行予約サイト運営の同程芸龍HD(780/HK)が3.2%高、「ペニンシュラ」ホテルチェーンの香港上海大酒店(香港上海ホテル:45/HK)が1.9%高、カジノでは金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が4.0%高、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.5%高で取引を終えた。


半面、「ニューエコノミー」関連銘柄の一角はさえない。ITやハイテクなどで構成されるハンセン科技指数は0.5%安と続落した。主要な構成銘柄では、百度集団(バイドゥ:9888/HK)が1.9%安、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が1.8%安、美団(メイトゥアン:3690/HK)が1.7%安と値を下げている。


本日の中国本土市場は、前日に続き中秋節で休場。あす22日に取引再開する(香港市場は22日に休場)。

亜州リサーチ(株)《FA》

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