13日の中国本土市場概況:上海総合0.3%高で続伸、素材セクターに買い

2021年9月13日 16:50

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記事提供元:フィスコ


*16:50JST 13日の中国本土市場概況:上海総合0.3%高で続伸、素材セクターに買い
週明け13日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比12.26ポイント(0.33%)高の3715.37ポイント(上海A株指数は0.33%高の3894.04ポイント)と3日続伸した。約6年1カ月ぶりの高値水準を切り上げている。


指標下振れで経済対策の期待感が強まる流れ。中国人民銀行(中央銀行)が10日に発表した金融統計では、8月の人民元建て新規融資とマネーサプライ(通貨供給量)M2がそろって予想を下回った。嫌気する売りが先行したものの、「当局は景気テコ入れ策を強める」との観測も根強く、主要な株価指数はほどなくプラスに転じている。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、非鉄や鉄鋼など素材株の上げが目立つ。中国アルミ(601600/SH)がストップ高、江西銅業(600362/SH)が8.3%高、洛陽モリブデン(603993/SH)が6.7%高、宝山鋼鉄(600019/SH)が5.3%高、南京鋼鉄(600282/SH)が3.1%高で引けた。各種素材は需要回復に生産が追いつかず、市場関係者の間には、商品相場の先高観が広がっている。この日の上海商品取引所では、アルミや銅の先物が急伸した。


不動産株も高い。金地集団(600383/SH)が6.4%、保利地産(600048/SH)が5.5%、上海世茂(600823/SH)が1.6%ずつ上昇した。エネルギー株、海運株、公益株なども買われている。


半面、ハイテク株はさえない。太陽光発電用ガラスの福莱特(601865/SH)が6.4%安、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が3.3%安、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(ウイングテック・テクノロジー:600745/SH)が2.5%安で取引を終えた。消費関連株、医薬品株、金融株も売られている。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.07ポイント(0.39%)高の278.37ポイント、深センB株指数が5.67ポイント(0.45%)安の1241.16ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《FA》

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