日本アニメで少年を女性が演じる、「声変わり」説より有力な歴史的理由

2021年8月25日 08:49

印刷

記事提供元:スラド

日本のアニメでは、少年の声を女性が演じることが多い。ASCII.jpに『アニメと声優のメディア史 なぜ女性が少年を演じるのか』という著書を出している新潟大学の石田美紀教授に対するインタビュー記事が掲載されている。一般的には「男の子は変声期がくる」ことが理由とされることが多いが、国外の作品では男の子や成人した男性が演じていることが多そうだ(ASCII.jp)。

そこで石田教授は、日本のアニメーションは年を超える長期物、続編シリーズものでも複数年を跨ぐものも存在することから、子どもが演じられない事情があるのではないかと考えたことが調査の始まりになったようだ。時代をさかのぼって調査したところ、GHQが民主化政策の一環として日本に連続ドラマを持ち込んだこと、1947年に制定された労働基準法のため、子役が20時から5時の間、雇用できないことなどの事情も影響していた模様。 

スラドのコメントを読む | アニメ・マンガ

 関連ストーリー:
フィリピン実写リメイク版のボルテスⅤ、予告動画が公開される 2021年01月21日
うずらインフォが「テレビアニメ一覧画像」の作成を終了へ。Twitterなどでファンから労いの声がかけられる 2020年09月18日
トランスジェンダーの役はリアルでトランスジェンダーでないとダメ? 役者が降板する事態に 2020年07月14日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事