西武とファミマの駅ナカコンビニ「トモニー」、無人決済導入へ

　西武鉄道は6日、ファミリーマートと共同展開する西武線の駅ナカコンビニエンスストア「トモニー」に、無人決済システムを導入すると発表した。8月13日に「トモニー中井駅店」（東京都新宿区）を導入1号店としてリニューアルオープンする。なお同店は、ファミリーマートのフランチャイズ店としては、初めて無人決済システムを導入する店舗となる。

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　無人決済システムは、「TOUCH TO GO」が開発したもの。来店客が商品を手に取ると、設置されたカメラの情報からシステムが購入客と商品を認識。来店客が出口付近の決済エリアに立つと、タッチパネルに購入商品と合計金額が自動的に表示される仕組み。商品は来店客が手持ちのバッグなどに入れても認識される。あとは支払いをするだけで買い物が完了する。

　支払いは交通系電子マネー、クレジットカード、現金が利用できる。中井駅店の営業時間は午前6時半から午後11時まで。

　通常の店舗に比べ、レジ待ち時間がないため、短時間で買い物を済ますことができることが特徴。時間を節約したい朝の通勤時間や、仕事などでの移動の合間に時間を無駄にしないで買い物が可能になる。店員と来店客の接触がなく、新型コロナウイルス感染防止に役立つほか、店舗側はオペレーションの省力化を実現でき、人手不足対策や人件費削減による収益力アップになる。

　ファミリーマートはTOUCH TO GOと資本業務提携を結び、無人決済店舗の開発を進めてきた。3月には東京都千代田区丸の内に無人決済システムを導入した直営店第1号の「ファミマ!!サピアタワーS店」をオープンした。今後、直営店、フランチャイズ店を問わずに、無人決済店舗を全国に展開していく方針で、導入が進めば、コンビニのあり方が大きく変わりそうだ。（記事：高田泰・記事一覧を見る）