JAF、車内熱中症に注意喚起 20年8月は子供やペットの「キー閉じこみ」で98件出動

2021年8月6日 08:14

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  • JAFが公表しているWBGT(熱中症指数)の推移(画像:一般社団法人 日本自動車連盟 (JAF)発表資料より)

 JAF(日本自動車連盟)は4日、2020年8月の1カ月間に、“子供やペットを車内に残したままのキー閉じこみ”で出動した件数が98件だったと公表。内2件が緊急性が高いと判断し、窓ガラスを割るなどして救助したことから、車内熱中症事故予防を呼び掛けている。気温35度の炎天下でエンジンを停止すると、わずか15分で人体に危険なレベルになることが、JAFの実証テストで明らかになっている。

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 日本各地で気温が上昇し、40度に迫る危険な暑さも報告されている。そのような炎天下にクルマのエンジンを停止して放置すると、窓を全閉した状態であれば15分で車内の熱中症指数は命の危険が迫るレベルまで上昇する。

 なお熱中症指数とは、人体の熱収支への影響が大きい気温、湿度、輻射熱の3つを取り入れた指標で、乾球温度、湿球温度、黒球温度の値を使って計算している。

 毎年、車内に小さな子供を残したままクルマを離れ、痛ましい事故が発生するニュースを耳にすることから、注意する人も多くなった。だが依然として、このような事故は0にはならない。

 JAFによると、キー閉じ込みが発生した理由として、「子供にクルマのキーを持たせたらロックしてしまった」「ペットがドアロックボタンを踏んでしまった」など声があったという。

 気持ちよく寝ている子供を起こすのが可哀そうと思う人もいる。ほんの数分の用事だからといった考えもあるだろう。だがそれは大人の場合であり、体温調節が未発達な子供であれば命を脅かすことにつながる。

 また、子供とペットを一緒に残すのも問題だ。ペットはクルマの操作系など理解していないため、運転席にある集中ドアロックを誤って作動させる恐れがある。最近はロックが運転席や助手席にしかついていない車種もあり、集中ドアロックされるとクルマの設定次第で後席のドアが開かない場合もある。

 また、高齢者と子供を残すのも危険だ。高齢者は大人だから安心と考えがちだが、体温調節機能が落ちてくるため暑さを自覚しにくい。

 暑さに鈍い高齢者は、危険な状況まで暑さを感じられず、結果自力で外に出られないほど衰弱する危険がある。そのため、暑い時期に子供が大人と一緒だから大丈夫と安易な考えは非常に危険だ。

 JAFでは、子供、ペット、高齢者を残してクルマから離れることが無いよう強く注意を呼び掛けている。(記事:小泉嘉史・記事一覧を見る

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