ソフトクリエイトホールディングスは22年3月期1Q大幅増益、通期上振れの可能性

2021年8月4日 08:46

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

(決算速報)  ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は8月3日の取引時間終了後に22年3月期第1四半期連結業績を発表した。クラウドサービスの伸長などで計画超の大幅増益だった。通期予想を据え置いたが、ストック収益の拡大などで上振れの可能性が高いだろう。DXの流れも背景として収益拡大基調を期待したい。株価は6月の年初来安値圏から急反発している。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。

■22年3月期1Qが計画超の大幅増益で通期上振れの可能性

 22年3月期第1四半期連結業績は、売上高が49億26百万円(収益認識に関する企業会計基準第29号を適用のため前期比増減率は非記載、会計基準変更前の前年同期実績は57億74百万円)、営業利益が33.4%増の9億01百万円、経常利益が28.0%増の9億51百万円、親会社株主帰属四半期純利益が28.7%増の5億64百万円だった。

 会計基準変更のため見掛け上は減収の形(特に物品販売の売上が減少)だが、旺盛なIT投資需要も背景として実質増収だった。売上高が期初計画(45.1億円)を上回り、経常利益も期初計画(8.4億円)を上回る大幅増益で着地した。

 セグメント別売上高(22年3月期からセグメント区分を変更)は、ECサイト構築などのECソリューション事業が期初計画25.8億円に対して27.5億円、子会社エイトレッド<3969>が展開するワークフローシステムなどのITソリューション事業が期初計画19.2億円に対して21.7億円だった。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高(収益認識に関する企業会計基準第29号を適用のため前期比増減率は非記載、会計基準変更前の21年3月期実績は242億38百万円)が192億円、営業利益が21年3月期比10.0%増の35億50百万円、経常利益が10.1%増の35億75百万円、親会社株主帰属当期純利益が10.0%増の20億円としている。配当予想は21年3月期と同額の30円(第2四半期末15円、期末15円)である。

 クラウドサービスの伸長などで人件費増加を吸収して、経常最高益更新予想としている。第1四半期の進捗率は売上高が25.7%、営業利益が25.4%、経常利益が26.6%と順調だった。ストック収益の拡大などで通期予想は上振れの可能性が高いだろう。DXの流れも背景として収益拡大基調を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は6月の年初来安値圏から急反発している。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。8月3日の終値は2891円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS150円51銭で算出)は約19倍、時価総額は約398億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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