今日の為替市場ポイント:リスク選好的なドル買いは引き続き抑制される可能性

2021年8月4日 08:23

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記事提供元:フィスコ


*08:23JST 今日の為替市場ポイント:リスク選好的なドル買いは引き続き抑制される可能性
3日のドル・円は、東京市場では109円34銭から109円10銭まで下落。欧米市場では、109円25銭から108円88銭まで下落し、109円06銭で取引終了。本日4日のドル・円は主に109円近辺で推移か。米長期金利の伸び悩みを受けて、リスク選好的なドル買いは引き続き抑制される可能性がある。

米国疾病対策センター(CDC)は8月3日、7月31日時点で国内の1日当たり新規感染者は約7.2万人に増加したと発表した。感染者数は昨年夏のピークを上回っているようだ。ワクチン接種者は増加しているものの、接種後におけるウイルス感染も報告されている。市場関係者の間からは「新型コロナウイルス変異株の感染拡大を警戒してリスク回避的な取引が増えている」との声が聞かれている。屋内でのマスク着用を求められるケースも増えており、感染拡大を防ぐための措置が再び導入されている。

ただ、現時点で経済・社会活動を大幅に制限するような措置は導入されていないため、米国の景気回復ペースが大幅に鈍化するとの見方は少ないようだ。本日発表される7月ADP雇用統計と6日発表の7月米雇用統計が市場予想を上回る内容だった場合、量的緩和策の早期縮小観測が再浮上し、ドルを買い戻す動きが広がる可能性がある。《FA》

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