関連記事
モデルナ、インフルエンザ用mRNAワクチンの臨床試験を開始
モデルナは 7 日、同社初となる季節性インフルエンザ mRNA ワクチン候補 mRNA-1010 の第 1/2 相試験で最初の被験者に接種を行ったことを発表した(ニュースリリース、 The Verge の記事、 Ars Technica の記事、 SlashGear の記事)。
mRNA-1010 は A 型インフルエンザウイルス (H1N1 および H3N2)、B 型インフルエンザウイルス (山形系統およびビクトリア系統) に対応する 4 価ワクチンだ。第 1/2 相試験は米国の健康な 18 歳以上の成人に対する mRNA-1010 の安全性や反応原性、免疫原性を評価するもので、およそ 180 人の被験者を予定しているという。
現在のインフルエンザワクチンは 40 ~ 60 % 程度しか効き目がなく、流行株を半年以上前に予想して培養を始める必要がある。mRNA ワクチンは短期間で製造でき、より高い効果が期待される。インフルエンザ用 mRNA ワクチンを開発しているのはモデルナだけではない。6 月にはサノフィとトランスレートバイオが H3N2 用 mRNA ワクチンの第 1 相試験を開始している。
モデルナではインフルエンザに加えて SARS-CoV-2 (COVID-19 の原因となる新型コロナウイルス) と RSウイルス (RSV)、ヒトメタニューモウイルス (hMPV) の 4 種のウイルスにまとめて対応可能な mRNA ワクチンも計画しているとのことだ。
スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | サイエンス | 医療
関連ストーリー:
塩野義製薬のワクチン、早期承認を得られれば年内にも提供可能に 2021年06月29日
イスラエルでもCOVID-19新規感染者が増加、デルタ株が拡大か? 2021年06月24日
韓国、新型コロナワクチンの「交差接種」計画を発表 2021年06月22日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク
関連キーワード
スポンサードリンク
- 大倉工業、連結営業利益は前年比+31.4% 新規材料事業の受注が堅調に推移し、下期を中心に安定した利益を確保 3/ 7 16:53
- アンチエイジング化粧品市場の最前線 注目の独自成分も続々と 3/ 3 18:53
- 【QAあり】オンコリスバイオファーマ、年内のテロメライシン承認申請に期待 OBP-601の神経難病での開発も順調 2/15 15:39
- 「くる病」治療で先行する協和キリンの「電話相談室」は、医薬品企業の原点を覚える 1/31 09:23
- アステラス製薬のM&A戦略にみる、大手医薬品が背負う宿命 新薬開発が容易でない事実 12/29 16:59