日経平均は3日続落、28000円割れ、一時700円近く下落も後場下げ渋り

2021年7月9日 15:55

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記事提供元:フィスコ


*15:55JST 日経平均は3日続落、28000円割れ、一時700円近く下落も後場下げ渋り
日経平均は3日続落。8日の米国市場でNYダウは反落し、259ドル安となった。世界的な新型コロナウイルス変異株の流行などから、世界経済の減速への懸念が強まった。本日の東京市場でもこうした流れを引き継ぎ、日経平均は378円安からスタートして節目の28000円を割り込んだ。前場中ごろを過ぎると27419.40円(前日比698.63円安)まで下落する場面もあったが、後場は日銀による上場投資信託(ETF)買い入れ観測などを支えに押し目買いや買い戻しが入り、下げ渋る展開となった。

大引けの日経平均は前日比177.61円安の27940.42円となった。終値で28000円を下回るのは5月17日以来となる。なお、オプション7月物の特別清算指数(SQ)は27726.72円。東証1部の売買高は14億2564万株、売買代金は3兆3239億円だった。業種別では、機械、ゴム製品、海運業が下落率上位だった。一方、鉱業、空運業、陸運業が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の54%、対して値上がり銘柄は41%となった。

個別では、ソフトバンクG<9984>、トヨタ自<7203>、ファーストリテ<9983>、三井住友<8316>が小安い。前日買われたダイキン<6367>が3%近い下落となり、世界的な景気減速懸念から日本電産<6594>やファナック<6954>も軟調ぶりが目立った。決算が嫌気された乃村工芸<9716>やコジマ<7513>、それに業績上方修正で材料出尽くし感が広がったヒトコムHD<4433>は急落し、東証1部下落率上位に顔を出した。一方、レーザーテック<6920>が2%超上昇し、任天堂<7974>、東エレク<8035>、ソニーG<6758>は小じっかり。共同開発のアルツハイマー病治療薬を巡って米バイオジェン株が上昇し、エーザイ<4523>にも買いが入った。第1四半期決算が黒字転換したオンワードHD<8016>は大幅高。同様に決算が好感されたSHIFT<3697>、USENNEX<9418>、竹内製作<6432>は東証1部上昇率上位に顔を出した。《HK》

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