米国株見通し:下げ渋りか、早期引き締め観測の後退で

2021年7月8日 15:03

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記事提供元:フィスコ


*15:03JST 米国株見通し:下げ渋りか、早期引き締め観測の後退で
(14時50分現在)

S&P500先物      4,340.12(-9.63)
ナスダック100先物  14,780.00(-22.25)


グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は軟調、NYダウ先物は100ドル安。NY原油先物(WTI)は続落となり、本日の米株式市場は売り先行となりそうだ。


7日の取引で主要3指数は上昇。ナスダックは続伸、S&Pとともにダウは上昇に転じ104ドル高の34681ドルで取引を終えた。長期金利の低下を受けハイテク株買いに振れたほか、住宅関連への買いが目立った。その後公表された連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では資産買入れの段階的縮小(テーパリング)への慎重な見方が示され、買いを後押し。ただ、原油価格の急落を受け、エネルギー関連の売りが指数の重石となったようだ。


本日は下げ渋りか。NY原油先物の不安定な値動きが続き、エネルギー関連を中心に売りが継続しそうだ。アジアや欧州の株安が波及する可能性もあろう。ただ、今晩発表の新規失業保険申請件数は減少が予想され、雇用情勢の改善を好感した買いが見込まれる。連邦準備制度理事会(FRB)による今後の引き締めスタンスは意識されるものの、緩和縮小の実施には時間を要する。そうした見方から金利高は抑制され、ハイテク株買いが指数の下げを抑制しよう。《TY》

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