セブン&アイ、新横浜にネットスーパーの大型配送センター 2023年春に

2021年7月4日 07:36

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新横浜に開設予定の大型配送センターのイメージ(セブン&アイホールディングスの発表資料より)

新横浜に開設予定の大型配送センターのイメージ(セブン&アイホールディングスの発表資料より)[写真拡大]

 セブン&アイホールディングス(東京都千代田区)は、ネットスーパーの大型配送センターを新横浜に開設すると明らかにした。2023年春の稼働開始を予定しており、近隣のイトーヨーカドー30店舗の配送エリアと、センターから約30km圏をカバーする。

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 同社はイトーヨーカドーのネットスーパーを2001年から開始しており、新型コロナウイルスを契機に、今後も需要が拡大すると見込んでいる。面積約1万1000坪の大型センターをつくり、大量の受注に対応できるようにする。

 また、セブンイレブンが実施している留め置きや、受取ロッカーの設置増加に伴う受取拠点の多様化などのテストを行い、ユーザーの利便性向上を図る。

 同社は7月1日に発表した中期経営計画で、商品を顧客に届ける最後の物流サービス「ラストワンマイル」に本腰を入れて挑戦するとしている。新横浜の大型配送センターの設置はその一環。

 今後は、オンデマンド配送サービスの拡大や、ネットスーパーを強化するためのプラットフォームを構築。AIを活用して、配送ルートやリソースの最適化も行う計画だ。

 ネットスーパーだけでなく、ネットコンビニにも注力する。21年度中に1000店舗で検証を行い、25年度までに全国店舗で展開する。ファミリーレストラン「デニーズ」の宅配事業や、2022年度に開始予定の百貨店「西武」「そごう」の配送サービスも含めて、ラストワンマイル施策により、2025年度にはグループ全体約6000億円の売上げを目指す。

 新たな中期経営計画では、国内においては小商圏化が加速すると予測。ラストワンマイルへの挑戦の他に、DXや金融戦略にも投資し、流通改革を行うとしている。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る

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