関連記事
comeの「来る」以外の意味とは? コアで覚える英語 (11)
コアで覚える英語シリーズ11回目となる今回取り上げるのは「come」だ。「go」や「run」と同様に英語が苦手な日本人でも意味が分からない人はいないだろう。しかしコアのレベルで理解している人は、少ないのではないだろうか。今回はcomeのコアを紹介する。
【こちらも】runの本来の意味は「走る」ではない!? コアで覚える英語 (10)
■comeのコア
comeのコアは「視点のあるところに移動する」である。話し手のところへ「来る」こと、心理的視点が相手のところにある時は、相手のところへ「行く」という意味を含んでいる。これが日本語の「来る」となって訳されている。「come=来る」ではなくこのコアイメージを掴むようにしよう。
■来る以外の意味 - 生じる・至る・達する
そのコアからcomeは「生じる・至る・達する」という意味の日本語に訳すことができる。以下が例文である。
1. I don’t see it’s coming.
2. My dream has come true
3. I came to realize it wasn’t right.
コアイメージからそれぞれの意味が分かるだろうか。1.の例文は「それが起こるとは思えない」となる。前後の文脈によっては単純に「来る」にもなるだろう。2.は「~生じた」つまり「夢がかなった」となる。
3.は「~という結論に至った」つまり「それが正しいと思えなくなった」という意味になる。
■comeは「行く」にもなる?
comeが日本語での「行く」になることがあるのは知っているだろうか?以下の会話を見てほしい。
Jack: Jill can you help me?(ジル、ちょっと手伝ってくれるかな?)
Jill: Yes I’m coming.(今行くわ)
「来る」と「行く」では意味が全く異なるが、これもコアイメージから考えると理解できる。ジャックの立場から考えるとジルは「来る」ことになる。
■フレーズで覚える
comeを用いたよく使うフレーズを紹介する。
・It was a long time coming(やっと実現した・やっと願いがかなった)
・This cheese burger comes with fries and a drink.(このチーズバーガーはフライドポテトとドリンクが付きだ)
どちらも「来る」という訳ではないが、コアイメージから解釈すれば理解できるのではないだろうか。
コアを理解することで単語本来の意味を覚えることができる。シンプルな単語が持ついくつもある意味全てを覚えようとするよりも効率的である。(記事:newpowersoul・記事一覧を見る)
スポンサードリンク
スポンサードリンク
- 「風」ではない「wind」を使ったスラング2選! イギリス英語のスラング特集 (32) 3/17 18:04
- 「whinge」で「泣き言を言う」? イギリス英語のスラング特集 (31) 3/10 15:59
- 【映画で学ぶ英語】『オッペンハイマー』、トルーマン大統領のセリフを解説 3/ 3 17:29
- 「waffle」と「wangle」とは? イギリス英語のスラング特集 (30) 3/ 3 16:36
- 丁寧なつもりが失礼になってしまう英語のフレーズ集 (8) 2/29 15:59