注目銘柄ダイジェスト(前場):サイバーセキュリ、セキュアヴェ、川口化など

2021年5月31日 12:03

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記事提供元:フィスコ


*12:03JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):サイバーセキュリ、セキュアヴェ、川口化など
山一電機<6941>:1685円(+65円)
大幅続伸。先週末に発表した自己株式の取得実施を買い材料視している。発行済み株式数の1.40%に当たる30万株、5億円を取得上限としており、取得期間は6月1日から8月31日まで。目先的な需給改善につながっていくとの期待感が先行へ。同社の自社株買いは19年6月から8月までに6億円を上限として実施して以来となる。


セコム上<4342>:4520円 カ -
ストップ高買い気配。親会社であるセコムが完全子会社化を目指してTOBを実施するとしており、TOB価格にサヤ寄せする動きとなっている。TOB価格は6350円で先週末終値に対するプレミアムは66.2%となっている。同社ではTOBに賛同の意見を表明している。TOB成立後に同社株は上場廃止となる予定。


川口化<4361>:1419円 カ -
ストップ高買い気配。先週末に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来の1.5億円から2.5億円、前年同期比3倍の水準に、通期では2.5億円から3.5億円、前期比4.4倍に、それぞれ増額している。ゴム薬品部門において順調な受注を獲得していること、中国子会社の売上高大幅増加などが要因となっているようだ。第1四半期決算時に続く大幅上方修正となっており、ポジティブなインパクトが強まっているようだ。


三菱総研<3636>:3925円(-295円)
大幅続落。先週末に株式の売出実施を発表、当面の需給悪化につながるとの警戒感が強まっている。売出人は三菱系企業中心に12社、売出株数は155万6600株とされており、オーバーアロットメントによる売出20万株も実施する。売出価格の決定期間は6月8日から10日までの予定。売出株数は最大で発行済み株式数の10.7%程度の水準となる。政策保有株の見直しとともに流動性向上を目指すことを目的としている。


ルネサス<6723>:1111円(-68円)
大幅続落。公募による1億9641万7200株の新株発行、INCJを売出人とする1億6707万8400株の売出、上限673万1300株のオーバーアロットメントによる売出を行うと発表している。先に2700億円の新株発行の登録を発表しており、今回正式に発表された形になっている。希薄化は10.3%で登録発表当時の水準を下回っているが、目先の需給悪化を警戒視する動きが先行する状況へ。


MRT<6034>:1572円(+79円)
大幅に7日続伸。大阪府の新型コロナウイルス陽性患者の自宅療養者に対し、夜間・休日の相談・往診対応を行う「自宅療養者緊急相談センター」を受託し、大阪市など府内6自治体の対応を順次開始したと発表している。また、医師のネットワークにつながるスマートフォンアプリ「Door.」に往診機能を統合し、オンラインでの医師への健康相談やオンライン診療、往診までの一気通貫モデルを確立したとしている。


サイバーセキュリ<4493>:3400円(+502円)
ストップ高。米国でWAF(Webサイトのアプリケーションに特化したファイアウォール)の自動運用サービス「WafCharm AWS版」β版の提供を6月1日から開始すると発表している。WafCharmはパブリッククラウドで提供されているWAFをAIとビッグデータで自動運用できるサービス。米国のサイバーセキュリティ市場は20年時点で約6.7兆円に上っており、日本よりも巨大なマーケットが存在するという。


セキュアヴェ<3042>:359円(+43円)
大幅に続伸。24年3月期の営業利益目標を1.35億円(21年3月期の実績は0.33億円)とする中期経営計画を発表している。営業利益率の目標は10.0%(同2.8%)。情報システム事業で既存パートナーとの連携強化や新規パートナーの獲得に取り組む。人材派遣事業では積極的に採用・教育活動を行い、情報セキュリティ対策と情報セキュリティエンジニア派遣を一体化したハイブリッドサービスの提供を提案していく。《ST》

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