豪ドル週間見通し:底堅い展開か、中銀会合やGDP発表に注目

2021年5月29日 14:31

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記事提供元:フィスコ


*14:31JST 豪ドル週間見通し:底堅い展開か、中銀会合やGDP発表に注目
■強含み、リスク選好的な買い優勢も中国商品規制などが一時重しに

今週の豪ドル・円は強含み。暗号資産の反発で投資家心理は改善し、リスク選好的な豪ドル買い・円売りが優勢になった。日本の緊急事態宣言の再延長の動きも円売りにつながったとみられる。ただ、行き過ぎた商品相場高を警戒した中国の取引規制強化や、豪ビクトリア州での1週間の都市封鎖措置が導入されたことで豪ドル買いはやや一服した。取引レンジ:83円97銭-85円15銭。

■底堅い展開か、中銀会合やGDP発表に注目

来週の豪ドル・円は底堅い展開か。豪準備銀行(中央銀行)は理事会で政策金利(0.10%)の据え置きを決定するとみられる。カナダ中央銀行に続いてNZ準備銀行(中央銀行)が来年の利上げを示唆したことを受けて、豪準備銀行が早期利上げの可能性について言及した場合、豪ドル買い・円売りが強まる可能性がある。

○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・6月1日:1-3月期経常収支(10-12月期:+145億豪ドル)
・6月1日:豪準備銀行が政策金利発表(0.10%に据え置き予想)
・6月2日:1-3月期GDP(10-12月期:前年比-1.1%)
・6月3日:4月貿易収支(3月:+55.74億豪ドル)

予想レンジ:84円00銭-86円00銭《FA》

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