日経平均は98円安でスタート、コスモス薬品や富士通などが下落

2021年5月27日 09:28

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記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;28543.32;-98.87TOPIX;1914.46;-6.21


[寄り付き概況]

 27日の日経平均は98.87円安の28543.32円と6日ぶり反落して取引を開始した。前日26日の米国株式市場は反発。ダウ平均は10.59ドル高の34323.05ドル、ナスダックは80.82ポイント高の13738.00で取引を終了した。新型コロナワクチンの接種が進み、経済活動の正常化を後押しするとの見方から、寄り付き後、上昇。買いが先行して始まったが、買いが一巡すると伸び悩んだ。高値圏にあるダウは、利益確定の売りも出やすく、上値が重い。午後に入ると前日の終値近辺で推移した。一方、ナスダックは長期金利が安定していることを背景に終日堅調に推移した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。日経平均が昨日までの5日続伸で600円近く上昇しており、利益確定売りや戻り待ちの売りが出やすく、また、東京都が今月末を期限とする新型コロナ対策の緊急事態宣言の延長を政府に要請したことなどもあり、足元の経済活動の停滞が引き続き懸念され、株価の重しとなった。一方、昨日の米国株式市場で主要3指数(ダウ平均、ナスダック総合指数、S&P500)が上昇し、東京市場の株価下支え要因となったほか、外為市場で1ドル=109円10銭台と、昨日15時頃に比べ30-40銭ほど円安・ドル高に振れていることも安心感となったが、寄り付き段階では売りが優勢だった。なお、取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は5月16-22日に国内株を2週連続で売り越した。売越額は2235億円だった。

 セクター別では、鉄鋼、サービス業、電気・ガス業、不動産業、鉱業などが値下がり率上位、空運業、パルプ・紙、海運業、金属製品、輸送用機器などが値上がり率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、コスモス薬品<3349>、富士通<6702>、NTT<9432>、リクルートHD<6098>、日立<6501>、ファナック<6954>、第一三共<4568>、エムスリー<2413>、日本製鉄<5401>、日本オラクル<4716>、アイフル<8515>、ソフトバンク<9434>などが下落。他方、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、ANA<9202>、アステラス薬<4503>、ZHD<4689>、楽天グループ<4755>、マネックスG<8698>、日本郵船<9101>、アサヒ<2502>などが上昇している。《FA》

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