国内外の注目経済指標:1-3月期米GDP改定値は速報値と同水準か

2021年5月22日 14:18

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記事提供元:フィスコ


*14:18JST 国内外の注目経済指標:1-3月期米GDP改定値は速報値と同水準か
5月24日-28日週に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

■25日(火)午後11時発表予定
○(米)5月CB消費者信頼感指数-予想は120.0
参考となる4月実績は121.7に上昇。新型コロナウイルスのパンデミック直前の昨年2月以来の高水準だった。5月については、ワクチン接種進展やサービス産業の営業再開などが好感されそうだが、雇用情勢は大幅に改善されていないことやインフレ進行がやや警戒されており、信頼感指数はやや低下する可能性がある。

■27日(木)午後9時30分発表予定
○(米)1-3月期国内総生産改定値-予想は前期比年率+6.4%
参考となる速報値は前期比年率+6.4%。巨額の財政出動と新型コロナウイルスのワクチン普及を背景に個人消費の伸びが加速したことが高い成長率につながった、改定値では一部項目で上方修正される可能性があるが、全体の数値は速報値と同水準となる可能性が高いとみられる。

■28日(金)午前8時30分発表予定
○(日)4月失業率-予想は2.7%
参考となる3月実績は2.6%。2月の2.9%から低下したが、コロナ禍が続いており、労働市場から退出した人が多かったことが要因。4月については、完全失業者数が増加している可能性があるため、失業率は3月実績を上回る可能性がある。

■28日(金)午後9時30分発表予定
○(米)4月PCEコア価格指数-予想は前年比+2.9%
参考となる3月実績は前年比+1.8%。追加経済対策に伴う3回目の直接給付が寄与し、個人消費が大きく増加したことがコア価格指数の上昇につながった。4月については、昨年3月以降における新型コロナウイルスのパンデミックでインフレ圧力が大幅に低下していることから、ベース効果が作用して高い伸び率となる見込み。

○その他の主な経済指標の発表予定
・5月25日(火):(独)1-3月期国内総生産改定値、(独)5月IFO企業景況感指数、(米)4月新築住宅販売件数
・5月26日(水):(NZ)4月貿易収支
・5月27日(木):(米)4月耐久財受注
・5月28日(金):(米)5月MNIシカゴ購買部協会景気指数《FA》

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