ASIAN STARは21年12月期黒字転換予想据え置き、株価は出直り期待

2021年5月17日 08:24

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

(決算速報)  ASIAN STAR(エイシアンスター)<8946>(JQ)は5月14日の取引時間終了後に21年12月期第1四半期連結業績を発表した。新型コロナウイルスの影響で厳しい状況が続いたが営業赤字が縮小した。そして通期の大幅増収・黒字転換予想を据え置いた。M&Aも寄与して収益改善基調を期待したい。株価は安値圏でモミ合う展開だが、黒字転換予想を評価して出直りを期待したい。

■21年12月期1Qは営業赤字縮小、通期黒字転換予想据え置き

 21年12月期第1四半期連結業績は、売上高が前年同期比0.6%増の5億86百万円、営業利益が0百万円の赤字(前年同期は27百万円の赤字)、経常利益が5百万円の黒字(同27百万円の赤字)、四半期純利益が7百万円の赤字(同30百万円の赤字)だった。

 売上面は不動産販売事業が減収だったが、M&A効果(中国・徳威グループ3社)で不動産管理事業および不動産仲介事業が増収となり、全体として前年同期並みとなった。利益面は戸建売上の収益性改善や、不動産仲介売上の増加などで営業赤字が縮小し、経常利益は黒字転換した。

 通期連結業績予想は据え置いて、売上高が20年12月期比76.2%増の34億46百万円、営業利益が90百万円の黒字(20年12月期は2億円の赤字)、経常利益が89百万円の黒字(同2億09百万円の赤字)、親会社株主帰属当期純利益が69百万円の黒字(同3億10百万円の赤字)としている。

 収益不動産とリゾート地売却によって販売売上の上乗せを図り、子会社化した徳威グループ3社が不動産仲介事業および不動産管理事業の収益に寄与する見込みだ。M&Aも寄与して収益改善基調を期待したい。

■株価は出直り期待

 株価は安値圏でモミ合う展開だが、黒字転換予想を評価して出直りを期待したい。5月14日の終値は93円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS3円83銭で算出)は約24倍、時価総額は約18億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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