ディ・アイ・システムは21年9月期利益上振れの可能性、株価は出直り期待

2021年5月17日 08:18

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

(決算速報)  ディ・アイ・システム<4421>(JQ)は5月14日の取引時間終了後に21年9月期第2四半期累計連結業績を発表した。エンジニアの稼働率が回復し、販管費抑制も寄与して大幅増益だった。通期予想を据え置いたが、第2四半期累計の利益進捗率が高水準であり、通期利益予想は上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。株価は上値を切り下げる形だが、好業績を評価して出直りを期待したい。

■21年9月期2Q累計大幅増益、通期利益は上振れの可能性

 21年9月期第2四半期累計連結業績(4月16日に売上高を下方、利益を上方修正)は、売上高が前年同期比5.0%増の22億54百万円、営業利益が79.0%増の1億75百万円、経常利益が79.0%増の1億75百万円、四半期純利益が97.2%増の1億21百万円だった。

 主力のシステムインテグレーション事業は5.1%増収で12.5%増益だった。エンジニアの稼働率が回復した。教育サービス事業は1.6%減収だがリモート研修サービスが順調に推移して2.3倍増益だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高10億60百万円で営業利益52百万円、第2四半期は売上高11億94百万円で営業利益1億23百万円だった。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が20年9月期比15.2%増の49億33百万円、営業利益が70.0%増の1億81百万円、経常利益が63.9%増の1億80百万円、親会社株主帰属当期純利益が55.6%増の1億21百万円としている。

 需要が堅調に推移し、先行投資に係る一時的費用の一巡も寄与して、大幅増収増益予想としている。第2四半期累計の進捗率は売上高45.7%、営業利益96.7%である。利益進捗率が高水準であり、通期利益予想は上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。

■株価は出直り期待

 株価は上値を切り下げる形だが、好業績を評価して出直りを期待したい。5月14日の終値は955円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS39円74銭で算出)は約24倍、時価総額は約29億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【特集】マーケットのさらなる流動化の享受を期待して証券株、続いて地銀株にも注目(2021/01/25)
日本エム・ディ・エムは21年3月期減収減益予想だが上振れ余地(2021/03/09)
トシン・グループは下値切り上げ、21年5月期は後半挽回期待(2021/03/09)
フェローテックホールディングスは高値更新の展開、22年3月期も収益拡大基調(2021/03/09)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事