SBI証券、IPO・PO取引画面をスマホ対応に

2021年5月15日 16:53

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画面イメージ。(画像: SBI証券の発表資料より)

画面イメージ。(画像: SBI証券の発表資料より)[写真拡大]

 SBI証券は14日、IPO・PO取引画面について、スマートフォン対応を開始したと発表した。これまで、SBI証券でIPO・POに関する取引はスマートフォンでも可能だったが、パソコンサイトを開く必要があった。今回からスマートフォン専用画面で取引が可能になり、さらなる利便性の向上をはかる。

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 今回の対応により、スマートフォン専用サイト上で、IPO・POの申し込みや各種情報の管理、確認が可能となる。さらに、IPOチャレンジポイントの保有ポイント数の確認、ポイント利用の申し込み情報、抽選結果などに関してもスマートフォン専用画面からいつでも確認可能。同時に、ログイン前の操作画面についてもリニューアルを行い、さらに使いやすいツールとして改良された形となる。

 IPO(新規公開株式)とは、これまで未上場だった株式を、証券取引所に新規上場し、株式市場での売買を可能とすることを指す。このことにより、新たにIPOを行う企業は、より多くの資金調達をはかることができ、財務基盤を強化できる。投資家にとっては、新規上場したばかりで注目を集める企業に投資をすることで、今後の企業の将来性に期待し、長期的な目線での投資が可能となる。

 PO(公募増資・売り出し)は、すでに上場している企業が、大幅な資金調達をはかる目的や、大株主の保有株式の売却などを目的とし、公募株式や株式売り出しを行うことを指す。

 IPOとPOは、いずれも申し込みから抽選を経て、当選したら購入可能となる。通常の株取引とは取引の手順に違いがあるが、IPOやPOに関する情報を常に収集している投資家も多い。特にIPOの初値は、投資家が購入する公募価格よりも高くなる傾向があり、よりリスクを抑えた株式投資のひとつであると考えることもできる。

 一方で、事前に注目され人気のIPO株では、申し込みが殺到し抽選に外れてしまうこともある。申し込みや抽選結果の確認、当選後の購入意思表示がいつでもスマートフォン上で可能になった今回のSBI証券の改良は、IPO株狙いの投資家には有益なツールになるだろう。(記事:大野 翠・記事一覧を見る

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