3月の百貨店とSC売上、18カ月ぶりにプラス 新型コロナの反動で

2021年4月24日 09:52

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 日本ショッピングセンター協会と日本百貨店協会とが3月度の売上高を発表し、前年に新型コロナウイルスの影響で大きく売上が落ち込んだ反動により、どちらも前年同月比プラスとなったことが分かった。

【前月は】2月の百貨店とSC売上、17カ月連続マイナスも減少幅は縮小

■コロナの反動でショッピングセンターは18カ月ぶりにプラス

 22日、日本ショッピングセンター協会が2021年3月度のSC販売統計調査報告を発表した。売上高は前年同月比12.5%増の4,884億9,795万9,000円となり、18カ月ぶりにプラスとなった。

 概況によると、20年3月と比較して土曜日と日曜日が各1日ずつ少なかったものの、新型コロナウイルスの影響により大きく落ち込んだ反動で全体的に前年比プラスとなっている。ただし19年3月と比較すると、2~3割減のため新型コロナウイルス発生前の水準には至っていないことも分かる。業

 種別では2月から続いて気温が高い日が多かったことで、アパレルなどを中心に春物商材が堅調。緊急事態宣言の解除が行われた東京、神奈川、千葉、埼玉では営業時間短縮要請の緩和により夜の時間帯の集客改善につながったという。

■北海道や札幌市が好調

 売上のうち、テナントが前年同月比14.3%増の3,910億6,926万0円となり、全体同様に18カ月ぶりにプラス。キーテナントが同5.7%増の974億2,869万9,000円となり、5カ月ぶりにプラスとなった。

 大都市では多くの都市がプラスだった。特に札幌市(前年同月比:31.1%増、以下同じ)、東京区部(12.2%増)、横浜市(10.9%増)、川崎市(11.6%増)、神戸市(10.1%増)で2桁割合の増加だった。一方、仙台市のみが8.7%減となっている。地域別でも全てプラスとなり、特に北海道(28.7%増)、関東(14.0%増)、中部(17.4%増)、近畿(14.7%増)で大きく伸びた。

■百貨店も18カ月ぶりにプラス

 23日、日本百貨店協会が3月度の全国百貨店売上高概況を発表した。売上高は前年同月比(店舗数調整後)21.8%増の4,076億7,968万9,000円となり、ショッピングセンター同様に18カ月ぶりにプラスとなった。ただし19年3月と比較すると19.1%減のため、やはり厳しい状況だったことが分かる。

 ショッピングセンター同様に新型コロナウイルスの反動増のほか、デジタル活用策の広がりによりインターネット通販などのEコマース売上が伸びているという。また気温の上昇によりアパレルで春物商材が動いたことに加えて、卒業・入学向けのフォーマル関連やアクセサリーなども伸びた。さらに物産展やホワイトデーなどの食品や餞別・お祝い向けのギフト需要が堅調だったという。

■東京や大阪で売上回復

 都市別、都市以外の地区別では全てがプラスだった。特に東京(前年同月比:27.0%増、以下同じ)、大阪(13.9%増)、関東(12.9%増)で2桁割合の伸びだった。反対に仙台(1.3%増)、北海道(0.3%増)、東北(1.4%増)、四国(1.4%増)で伸びが鈍かった。

 商品別でもほとんどがプラスで、特に婦人服・洋品(33.9%増)、身の回り品(41.5%増)、美術・宝飾・貴金属(41.6%増)、家電(30.3%増)、食堂・喫茶(23.0%増)の伸びが大きかった。一方、園芸用品、ペット・関連商品、たばこ、切手などを含んだその他だけが5.8%減だった。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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