Pythonで始めるプログラミングの副業

2021年4月23日 08:25

印刷

 副業にプログラミングを検討している人にとって、どのプログラミング言語を選択するかは悩ましい問題だ。本記事では、副業におすすめなプログラミング言語のPythonについて紹介する。

【こちらも】プログラミングの副業を今から始めるために効率的な勉強法は?

■Pythonのメリットは学びやすさ

 プログラミング言語の選択にあたってPythonが人気である大きな理由は、その勉強のしやすさにある。Pythonのコードはシンプルなため、作業効率の面で有利なだけでなく、プログラミング初心者にとっては学びやすいメリットもあるのだ。

 プログラムの規模が大きくなると、使われるコードの数も増える。複雑なコードの場合はミスの頻度も増えやすいため、修正ポイントが見つけにくくエラーへの対応の面でデメリットがあるのだ。その点、コードのシンプルなPythonは読みやすいため、エラーが起こった場合でも対処しやすい。

 加えて、Pythonはライブラリも充実している。プログラミングは文章とは異なり、芸術性ではなく合理性が第一だ。実際に作業をしていると同じ機能を持つコードが頻発し、より効率性の高いコードに置き換える状況が増える。ライブラリとは、この時に使われる汎用性の高いソースコードや関数を集めたものだ。このライブラリを有効活用すると、作業効率の向上が期待できる。

 Pythonのライブラリは実用的なため、シンプルなコードの特徴と合わさり、他のプログラミング言語に比べて作業効率の面で有利になる。この点は、プログラミング言語を早く習得して副業を始めたい場合にも大きなメリットと言えるだろう。

■案件の多さと将来性も魅力的だが、デメリットも

 TECH Streetが2020年12月に発表した2020年プログラミング言語別年収ランキングによると、Pythonは20代で7位(403万円)30代で5位(546万円)、40代では3位(624万円)という結果だった。需要が高く扱える人材が少ないプログラミング言語は、それだけ年収も高くなりやすい。

 またPythonの将来性も関係しているだろう。AIはIT業界でも発展が見込まれる分野だが、一方で専門のエンジニア不足が大きな問題となっている。年々AIの需要は高まっており、案件も多くエンジニアは売り手市場となっているのだ。PythonはAI開発に多く用いられるため、将来性の面でも副業者にとって大きなメリットがある。

 だが、Pythonには処理が遅いという特有のデメリットがあり、必ずしも万能なプログラミング言語ではない。アプリ開発や高度なゲーム制作を副業にしたい場合は、より適したプログラミング言語を選ぶ必要があるのだ。

 Pythonは初心者にとって学びやすく、AI開発以外の業務にも対応できる汎用性も併せ持つ。そのため、Pythonに加えて別のプログラミング言語を学べば、スムーズなキャリアアップも期待できるのでおすすめだ。(記事:西島武・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事