SREホールディングスは上値試す、21年3月期大幅増収増益予想、22年3月期も収益拡大期待

2021年4月12日 09:30

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 SREホールディングス<2980>(東1)はAIクラウド&コンサルティング事業および不動産事業を展開している。21年3月期は先行投資を吸収して大幅増収増益予想としている。さらに22年3月期も収益拡大を期待したい。株価は急反発して2月の上場来高値に接近している。上値を試す展開を期待したい。

■AIを活用したクラウドサービスや不動産仲介などを展開

 旧ソニー不動産で、AI×リアルのOnly Oneカンパニーとして高成長を目指している。事業区分はAIクラウド&コンサルティング事業(クラウドサービス、コンサルティングサービス、不動産仲介業務支援サービス)、および不動産事業(不動産仲介サービス、セルフ売却、おうちダイレクト活用による不動産仲介サービス、スマートホームサービス)としている。

 20年1月AIマーケティングオートメーションツールを提供開始、20年3月土地・戸建対応AI不動産価格推定エンジンを開発、20年5月不動産売買契約書類作成クラウドサービスを開始した。また4月1日には九州シー・アンド・シーシステムズ(QCCS)の株式を100%取得して子会社化した。

■21年3月期大幅増収増益予想、22年3月期も収益拡大期待

 21年3月期の連結業績予想(7月30日に上方修正、1月29日に2回目の上方修正)は、売上高が20年3月期比92.2%増の74億円、営業利益が40.6%増の10億50百万円、経常利益が39.4%増の10億円、親会社株主帰属当期純利益が39.4%増の6億60百万円としている。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比35.0%増の29億94百万円、営業利益が14.0%減の3億77百万円、経常利益が12.3%減の3億65百万円、四半期純利益が13.1%減の2億31百万円だった。

 新型コロナウイルスの影響で不動産仲介サービスの対面営業を自粛したため減益だったが、AIクラウド&コンサルティング事業は顧客獲得が計画以上に伸長した。AIクラウド&コンサルティング事業は16.8%増収で11.5%増益、不動産事業は43.1%増収だが赤字拡大した。

 第3四半期累計は減益だったが、通期ベースでは先行投資を吸収して大幅増収増益予想としている。AIクラウド&コンサルティング事業では、クラウドサービス有料課金契約社数やコンサルティング案件獲得数が想定以上に伸長している。不動産事業では仲介サービスが回復傾向であり、第4四半期にスマートホームサービスAIFLATの売却を予定している。さらに22年3月期も収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価(20年12月23日付で東証マザーズから東証1部に市場変更)は急反発して2月の上場来高値に接近している。上値を試す展開を期待したい。4月9日の終値は5090円、時価総額は約781億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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