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欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、米雇用統計は改善も利益確定売りが下押し
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、米雇用統計は改善も利益確定売りが下押し
5日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。前日からのドル買い基調が続くなか、米雇用統計が改善すれば一段高が見込まれる。ただ、早い上昇ペースで警戒感もあり、ドルは利益確定売りが下押しする場面もありそうだ。
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は前日の講演で足元の金利高について特にけん制しなかったことから、米10年債利回りは騰勢を強め一時1.55%台に浮上。それを受けドル買いが優勢となり、ユーロ・ドルは1.19ドル台半ばに下げ、ドル・円は108円を目指す展開に。本日アジア市場でもその流れが受け継がれ、ドルは全面高となっている。一方で長期金利の上昇を嫌気した株式市場は下落基調が鮮明で、日経平均株価の続落による円買いがドルの一段の上昇を抑制した。
この後の海外市場では米雇用統計が焦点。今週発表された雇用関連指標は足踏み状態で、今晩も失業率は6.3%(前月は6.3%)、平均時給は前年比+5.3%(同+5.4%)とほぼ横ばいと予想される。ただ、非農業部門雇用者数は前月比+20.0万人(同+4.9万人)と大幅改善が見込まれ、好材料になりやすい。想定に沿った内容なら株買い・ドル買いの流れとなろう。他方、長期金利はすでに水準を大きく切り上げ、上昇余地は縮小している。ドルは前日からの大幅高で、利益確定売りに警戒したい。
【今日の欧米市場の予定】
・22:30 米・2月非農業部門雇用者数(予想:+20.0万人、1月:+4.9万人)
・22:30 米・2月失業率(予想:6.3%、1月:6.3%)
・22:30 米・2月平均時給(前年比予想:+5.3%、1月:+5.4%)
・22:30 米・1月貿易収支(予想:-675億ドル、12月:-666億ドル)
・22:30 カナダ・1月貿易収支(予想:-14.0億加ドル、12月:-16.7億加ドル)
・05:00 米・1月消費者信用残高(予想:+120.00億ドル、12月:+97.34億ドル)
・05:00 ボスティック米アトランタ連銀総裁オンライン討論会参加(マクロ経済政策)《FA》
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