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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米金利高もFRB議長のハト派姿勢を織り込み
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米金利高もFRB議長のハト派姿勢を織り込み
4日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米長期金利の上昇で、ドル買い基調は続く見通し。ただ、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長のハト派姿勢は織り込まれ、ドルの一段の上昇は想定しにくい。
前日発表された米経済指標のうちADP雇用統計の低調な内容が嫌気されたが、米10年債利回りの上昇を手がかりにドル買いが進み、対円では昨年7月以来半年ぶりに107円10銭台へ浮上。一方、ユーロは対ドルで1.20ドル台半ばに失速している。本日アジア市場もその流れが受け継がれ、高水準の米長期金利を背景にややドル買い基調に振れている。日経平均株価の急落でリスク回避の円買いが主要通貨を下押しするものの、ドルは107円付近で底堅く推移した。
この後の海外市場では引き続き長期金利や株価が注目される。欧米中銀の金利高に対する見解の違いが意識されるなか、ユーロ圏の小売売上高が弱い内容ならユーロ・ドルは弱含む見通し。ただ、本日の米新規失業保険申請件数は前回同様に高止まりが予想され、明日の雇用統計の悪化に思惑が広がりやすい。今晩のパウエルFRB議長による講演に向け、市場は緩和政策維持の姿勢を織り込む。ドル・円は下げづらい地合いだが、金利高一服で目先の上昇は抑制されそうだ。
【今日の欧米市場の予定】
・18:30 英・2月建設業PMI(予想:51.0、1月:49.2)
・19:00 ユーロ圏・1月失業率(予想:8.3%、12月:8.3%)
・19:00 ユーロ圏・1月小売売上高(前月比予想:-1.4%、12月:+2.0%)
・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:75.5万件、前回:73.0万件)
・22:30 米・10-12月期非農業部門労働生産性改定値(前期比年率予想:-4.7%、速報値:-4.8%)
・24:00 米・1月製造業受注(前月比予想:+2.1%、12月:+1.1%)
・24:00 米・1月耐久財受注改定値(前月比予想:+3.4%、速報値:+3.4)
・02:05 パウエル米FRB議長オンライン討論会参加(米国経済)《FA》
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