新興市場銘柄ダイジェスト:ベクターは大幅に続落、新報国鉄が一時ストップ高

2021年2月26日 16:15

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記事提供元:フィスコ


*16:15JST 新興市場銘柄ダイジェスト:ベクターは大幅に続落、新報国鉄が一時ストップ高
<4575> CANBAS 520 +20
大幅に反発。開発中の抗癌剤候補化合物CBP501の膵臓癌発症モデルマウスによる薬効試験について、東京大学医学部附属病院との共同研究の内容を拡大すると発表している。キャンバスの研究開発に加え、同病院が提案・提供する医薬品・医薬品候補化合物の薬効・安全性をモデルマウスを用いて確認する。共同研究目的の拡大で、開発ポートフォリオ拡充に直結する可能性のある研究が追加されることが期待されるとしている。

<2656> ベクター 502 -49
大幅に続落。東証が26日から信用取引に関する規制措置を強化し、売り材料視されている。新規の売付及び買付に係る委託保証金率が50%以上(うち現金20%以上)となった。日証金も貸借担保金率を50%(うち現金20%以上)とする増担保金徴収措置を実施している。ベクター株は前日に昨年来高値(846円)を記録しており、買い一服感からの利益確定売りも出ているようだ。

<5542> 新報国鉄 1191 +139
一時ストップ高。一部メディアが「最大900度の高温域でも膨張しない合金を開発した」と報じ、買い材料視されている。報道によると、「セラミックスやガラスなど高耐熱の素材と同レベルの膨張率を実現しながら鋳造や鍛造、圧延、伸線といった成形加工が可能」とされ、「早ければ年内にも量産技術を確立する」という。新技術の開発で将来の利益向上が期待できるとの見方から、買いが殺到しているようだ。

<4748> 構造計画 2720 +139
大幅続伸。21年6月期の営業利益を従来予想の15.00億円から17.00億円の黒字(前期実績18.55億円)に上方修正している。第2四半期累計期間の業績に加え、その後の状況を踏まえて期末の業績見通しを精査した結果、利益が拡大する見込みになったとしている。8日に開示した第2四半期累計(20年7-12月)の営業損益は0.72億円の赤字(前年同期実績3.01億円の赤字)で、下期の好業績見通しが評価されているようだ。

<6912> 菊水電子 901 +43
大幅反発。21年3月期の営業利益を従来予想の1.00億円から4.40億円(前期実績6.54億円)に上方修正している。重点市場の航空宇宙、電池、自動車のCASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)に加え、サーバー・ICT(情報通信技術)関連市場、半導体関連市場などで回復基調が見られたことから、需要が想定を上回って増加したことが背景。

<2315> CAICA 59 +2
大幅続伸。持分法適用関連会社のZaif Holdings(大阪府岸和田市)の株式を取得し、連結子会社化すると発表している。同社は暗号資産(仮想通貨)の取引所運営会社を傘下に持つ。取得価額は約37億円、異動後の議決権所有割合は40.72%。また、フィスコ<3807>との資本業務提携を強化し、同社株41万9500株を約1億円で取得するほか、ネクス(岩手県花巻市)の保有株全てをネクスグループ<6634>に5.89億円で譲渡する。《ST》

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