NY株式:NYダウ9ドル安、史上高値付近で利益確定売り先行

2021年2月10日 07:00

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記事提供元:フィスコ


*07:00JST NY株式:NYダウ9ドル安、史上高値付近で利益確定売り先行
米国株式相場はまちまち。ダウ平均は9.93ドル安の31375.83ドル、ナスダックは20.06ポイント高の14007.70で取引を終了した。史上高値付近では上昇をけん引してきた景気敏感株を中心とした利益確定売りが先行し、寄り付き後、下落した。追加経済対策の早期成立や景気先行きへの期待に加えハイテクが下値を支えダウは上昇に転じる局面もあったが戻り鈍く終日軟調推移となった。ナスダック総合指数は連日で史上最高値を更新して終了。セクター別では、運輸が上昇した一方、エネルギーが下げた。

ビデオゲームソフトウェアメーカー、エレクトロニック・アーツ(EA)は、競合のグル・モバイル(GLUU)を21億ドルで買収することに合意、セレブをテーマにしたゲームタイトルを獲得し上昇。グル・モバイルも急伸した。メキシカンレスランチェーンのチポトレ(CMG)はアナリストの投資判断引き上げを受け上昇。商業施設を運用する不動産投資信託(REIT)のサイモン・プロパティー・グループ(APG)は前日発表した決算で21年通期の1株利益予想がアナリスト予想を上回ったほかCEOが「最悪期は脱した」と楽観的な見解を示したため、収益回復期待に上昇した。一方、化粧品メーカーのコティ(COTY)は、決算で前年比16%減益を発表、業績の不透明感が警戒され急落。原油高が一服し、石油会社エクソンモービル(XOM)やシェブロン(CVX)も売られた。

短文投稿サイトのツィッター(TWTR)は引け後に第4四半期決算を発表し、収益が予想を上回ったもののアクティブユーザーの伸びが予想を下回ったことが嫌気され時間外取引では上値の重い展開となっている。

Horiko Capital Management LLC《FA》

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