新興市場銘柄ダイジェスト:ウィルズは大幅に反落、データアプリが一時ストップ高

2021年1月20日 16:11

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記事提供元:フィスコ


*16:11JST 新興市場銘柄ダイジェスト:ウィルズは大幅に反落、データアプリが一時ストップ高
<4482> ウィルズ 1280 -162
大幅に反落。20年12月期の営業利益を従来予想の3.51億円から4.05億円(前期実績3.10億円)に上方修正している。株主優待ポイントやIR-navi、ESGソリューションなどが順調だった。なお、INMホールディングスの完全子会社化に伴い、第4四半期から連結決算に移行する。連結ベースの営業利益予想は4.00億円。年間配当予想は無配(前期実績は上場記念配当の10.00円)とした。無配転落が嫌気されているほか、材料出尽くし感から売られている。

<3848> データアプリ 1810 +170
一時ストップ高。21年3月期の営業利益を従来予想の0.12億円から1.60億円(前期実績3.65億円)に上方修正している。サブスクリプション型売上が伸長したことに加え、期間限定ライセンスが計画を上回る見込みとなったため。作業の内製化による外注費の削減や顧客動向の変化に伴う旅費交通費や出張転勤費の未消化のほか、イベント延期などによる広告宣伝費の未消化も利益を押し上げる見通し。

<2927> AFCーHD 1083 +112
一時ストップ高を付け、昨年来高値(1028円)を更新している。21年8月期の営業利益を従来予想の11.00億円から16.00億円(前期実績10.93億円)に上方修正している。海外部門を筆頭にOEM事業、通販事業、医薬品事業が好調に推移しており、売上総利益が前回予想を上回る見込みとなったため。年間配当も従来予想の20.00円から25.00円(前期実績20.00円)に増額修正した。

<4576> DWTI 320 +5
大幅に続伸。同社の開発品である眼科手術補助剤「DW-1002」でサブライセンスアウト先のDutch Ophthalmic Research Center International B.V.が内境界膜剥離を適応症としてカナダ保健省から承認取得したと発表している。欧米では既に製造・販売されており、カナダでは21年秋頃から販売開始される予定。2月12日に公表を予定している21年12月期の業績予想に反映する。

<4583> カイオム 262 +9
大幅に反発。がん治療用候補抗体「CBA-1535」に関し、米国から特許査定通知を受領したと発表している。多重特異性抗体Tribody技術を活用して創製したCBA-1535に関連する特許。既に日本と英国で特許が成立しており、欧州や中国などでも出願中。カイオム・バイオサイエンスはCBA-1535の治験薬製造の準備を進めており、21年後半以降の治験申請を目標としている。

<2160> GNI 1987 +26
大幅に4日続伸。連結子会社の北京コンチネント薬業有限公司が中国の深セン証券取引所の創業板(チャイネクスト)への上場申請を決定したと発表している。引受証券会社による社内規制とコンプライアンスを強化するプレリスティング・チュートリングを直ちに開始する。約3カ月の指導終了後に規制当局による検査を受け、上場申請書類を作成して提出する予定としている。《ST》

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