新興市場銘柄ダイジェスト:IGポートはストップ高、TKPがストップ安

2021年1月15日 16:26

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記事提供元:フィスコ


*16:26JST 新興市場銘柄ダイジェスト:IGポートはストップ高、TKPがストップ安
<3479> TKP 2193 -500
ストップ安。従来未定としていた21年2月期の営業損益予想を32.15億円の赤字-19.81億円の赤字(前期実績63.17億円の黒字)と発表している。新型コロナウイルス感染拡大の第3波到来で懇親会などの一部需要が減少しているほか、1月に発令された緊急事態宣言が前回と同規模程度の悪影響をもたらす場合を考慮した。第3四半期累計(20年3-11月)は19.19億円の赤字(前年同期実績は48.41億円の黒字)で着地している。

<3791> IGポート 1700 +300
ストップ高。21年5月期の営業利益を従来予想の2.38億円から4.62億円(前期実績2.82億円)に上方修正している。映像制作事業で納品した一部作品の収益が改善したことに加え、出版事業(電子書籍)が新型コロナウイルスの感染拡大による巣ごもり需要で好調に推移し、利益を押し上げる見込み。第2四半期累計(20年6-11月)は前年同期比142.3%増の7.64億円で着地した。

<6239> ナガオカ 708 +60
大幅に反発。中国子会社の那賀設備(大連)有限公司がスクリーン・インターナルを大口受注したと発表している。受注金額は3500万元(約5億円)で、納期は11月。新型コロナウイルスの流行で新規プラント設備への投資は世界各地で消極的な状況が続いていたが、中国では同設備への投資が回復しているという。今後も中国向けを中心に受注獲得が期待できると見方から買いが集まっているようだ。

<3558> ロコンド 2202 -32
朝高後、マイナス転換。21年2月期末に配当を実施すると発表している。金額は未定。従来予想は無配だったが、利益還元の環境が整ったと判断した。また、株主優待制度を変更し、保有期間や保有株数に応じて割引クーポンの回数を増やす。最大4万5000円の割引(従来は2000円の割引)となる。21年2月期第3四半期累計(20年3-11月)の営業損益は11.35億円の黒字(前年同期は1.89億円の赤字)に転換した。通期予想は15.00億円の黒字で据え置き。

<7041> CRGHD 505 +30
大幅に反発。新たな事業を開始するとともに、ジャパンM&Aソリューション(東京都千代田区)と合弁会社を設立して業務提携すると発表している。合弁会社の名称は「CRGインベストメント」(東京都新宿区)で、出資比率はCRGホールディングスが95%、ジャパンM&Aソリューションが5%。産業構造の変化や働き方改革の進展などを受けた新たな付加価値を提供する企業のM&Aや投資事業のほか、中小企業の事業承継問題に取り組む。

<4583> カイオム 241 +50
ストップ高。がん治療用ヒト化抗TROP-2モノクローナル抗体LIV-2008及びLIV2008bのライセンス契約を中国のHenlius社と締結したと発表している。中国と台湾、香港、マカオでの開発・製造及び販売権をサブライセンス権付きで許諾する。それ以外の国・地域ではオプション権を付与する。契約一時金約1億円のほか、マイルストーンとロイヤルティを受け取る。オプション権が行使される場合、総額で最大約127億円となる。《ST》

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