日経平均は134円安でスタート、ソフトバンクGやファーストリテなどが下落

2021年1月12日 09:32

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記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;28004.37;-134.66TOPIX;1847.98;-6.96

[寄り付き概況]

 12日の日経平均は134.66円安の28004.37円と3日ぶり反落して取引を開始した。前日11日の米国株式相場は反落。ダウ平均は89.28ドル安の31008.69ドル、ナスダックは165.54ポイント安の13036.43ポイントで取引を終了した。先週の連邦議会議事堂の乱闘を受け、民主党がトランプ大統領弾劾訴追状案を下院に提出するなど政局混乱を警戒し寄り付き後下落した。ソーシャルネットワーク企業によるトランプ大統領のアカウント凍結決定を受けたハイテク企業関連株の下げがけん引し、終日軟調に推移した。

 米国株式相場を受けた今日の東京株式市場は売りが先行した。新型コロナ感染拡大を受け、政府が関西3府県への緊急事態宣言発令を決定する調整に入ったと伝えられるなど、感染拡大による足元経済への悪影響の広がりが一段と懸念された。また、東京市場の3連休前と比べ、ダウ平均が30ドル強、ナスダックが30ポイント強下落しており、東京市場の重しとなったことに加え、日経平均が先週末までの2日間で1000円を超す急騰となった後ということもあり、利益確定売りも出やすかった。一方、外為市場で1ドル=104円10銭台と先週末8日の15時頃に比べ20-30銭程度、円安・ドル高方向に振れていることなどが安心感となったが、寄り付き段階では売りが優勢だった。なお、取引開始前に発表された11月の国際収支状況(速報)によると、経常収支は1兆8784億円の黒字。前年同月に比べ4221億円黒字幅が拡大した。QUICKがまとめた民間予測の中央値は1兆5500億円の黒字だった。

 セクター別では、パルプ・紙、非鉄金属、サービス業、情報・通信業、証券商品先物などが値下がり率上位、鉱業、医薬品、空運業、石油石炭製品、鉄鋼などが値上がり率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、任天堂<7974>、ソニー<6758>、トヨタ<7203>、キーエンス<6861>、ファナック<6954>、エムスリー<2413>、神戸物産<3038>、NTT<9432>、三菱商事<8058>、富士フイルム<4901>などが下落。他方、日本電産<6594>、東エレク<8035>、信越化<4063>、武田薬<4502>、NEC<6701>、ダイキン<6367>、ルネサス<6723>、ZHD<4689>、ENEOS<5020>、クボタ<6326>、キヤノン<7751>などが上昇している。《FA》

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