14日の中国本土市場概況:上海総合0.7%高で反発、消費関連に買い

2020年12月14日 17:05

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記事提供元:フィスコ


*17:05JST 14日の中国本土市場概況:上海総合0.7%高で反発、消費関連に買い
週明け14日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比21.93ポイント(0.66%)高の3369.12ポイントと反発した(上海A株指数は0.66%高の3531.51ポイント)。


中国の経済政策に対する期待感が再び広がる流れ。2020年末を迎え、各地方政府は、経済発展の「14次5カ年計画(2021年〜25年)」と2035年長期目標を相次ぎ発表している。中央政府が策定した第14次5カ年計画では、内需の掘り起こしが主要テーマだ。また、商務部の高峰・報道官が10日、消費の回復を促すため、年末から年始にかけて一連の消費促進策を展開すると予告したことも改めて材料視されている。ただ、全体としては上値が重い。中国ではあす15日、11月の小売売上高や鉱工業生産、1〜11月の都市部固定資産投資などが発表される。内容を見極めたいとするムードも漂った。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、消費関連の上げが目立つ。老舗小売グループの王府井集団(600859/SH)がストップ高、中国ビール2位の青島ビール(600600/SH)が6.3%高、民営有力スーパーの永輝超市(601933/SH)が4.5%高、醤油メーカー中国大手の仏山市海天調味食品(603288/SH)が4.3%高で引けた。青島ビールは上場来高値を更新している。そのほか、自動車株も高い。長城汽車(601633/SH)が7.0%上昇した。ハイテク株、医薬品株、不動産株、銀行・保険株、防衛関連株なども買われている。


半面、エネルギー株は安い。中国神華能源(601088/SH)が6.3%、中国中煤能源(601898/SH)が5.9%、中国石油化工(600028/SH)が1.5%ずつ下落した。素材株、運輸株、公益株、証券株も売られている。


一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が0.92ポイント(0.39%)安の235.81ポイント、深センB株指数が6.70ポイント(0.65%)高の1043.09ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《FA》

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