ショーケース、三光合成、DLEなど/本日の注目個別銘柄

2020年12月3日 16:04

印刷

記事提供元:フィスコ


<9726> KNTCT 1036 +81大幅続伸。政府では観光支援策「Go To トラベル」を来年6月頃まで延長する方針を固めたと一部で報じられている。現在の旅費の35%を割り引く仕組みは春頃まで維持、その後は段階的に補助を引き下げていく案などが検討されているもよう。8日に取りまとめる緊急経済対策に盛り込む方針とされている。同社などの旅行関連業界にとってプラス材料と受けとめる動きが強まっているようだ。

<7196> Casa 1165 -108大幅反落。宮地社長が社員たちに「お前ぶち殺すぞ」「電車に飛び込まんかい」などの罵倒を繰り返していたことがわかったと、一部週刊誌で報じられている。会社側では、事実関係について調査を開始し、調査結果が判明次第、速やかに発表するとしている。真偽のほどは定かでないものの、企業イメージの低下につながるとの警戒感が先行しているもよう。

<3770> ザッパラス 538 +25大幅続伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は0.9億円で前年同期比1.2億円の損益改善となっている。また、通期業績予想を上方修正、営業損益は従来の1.1億円の赤字から1.6億円の黒字に増額している。メディア露出による占いサービスへの注目度向上に加え、サービス改善への継続的な取り組みや広告宣伝費の機動的な投下などが奏効したもよう。一転しての黒字化見通しを好材料視する動きが優勢に。

<7453> 良品計画 2062 -111大幅続落。前日に11月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比6.6%減となり、前月の同1.0%増からマイナス転換。客数が同6.9%増加した一方で、客単価が同12.6%低下した。カテゴリー別では、食品の大幅伸長が継続したが、衣服が同9.8%減、生活が同10.8%減少した。ニットやアウターなどの防寒着と家具類が低調。前日発表の衣料品各社は総じて前月比伸び悩みの状況となっている。

<9681> 東京ドーム 1363 -77大幅反落。三井不<8801>が実施しているTOBに対し、大株主である香港ファンドのオアシス・マネジメント最高投資責任者が、「歓迎すべきだ」との考えを明らかにしたと伝わった。現在、三井不が1株1300円でTOBを実施中であるが、オアシスが10%弱を保有する大株主のため、今後のTOB価格引き上げの思惑なども強まり、足元でTOB価格を上回る株価推移となっていたが、こうした思惑などが後退する形に。

<3909> ショーケース 1350 +300大幅続伸。AI insideとの資本業務提携を発表で前日まで連日のストップ高となったが、本日は、同社が開発するカンタンeKYCツール「ProTech ID Checker」が、暗号資産交換所に採用されたと発表。追加の買い材料になった。同サービス導入によって、従来7日程度かかっていた本人確認を最短当日まで短縮することが可能となるもよう。実績積み上がりにより今後の展開に期待感。

<7888> 三光合成 376 +80ストップ高。一部で社長のインタビュー報道が伝わっており、買い手掛かり材料につながっているようだ。EVではガソリン車と比べて、樹脂部品の需要が1-2割増えるとの見方が示されている。高熱を発するエンジンがなくなるのは樹脂製品にとって追い風になるとみているようだ。なお、自動車市場の先行きに関しては、21年4月頃に安堵感が出てくるとも考えているもよう。

<8057> 内田洋行 4515 -725大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業益は2億円で前年同期比95.0%の大幅減益となった。通期予想は60億円で前期比17.2%減と減益を見込むものの、減益幅は想定以上に大きいとの見方に。前年同期にあった「Windows10 更新需要」「教育ICT 案件の大型案件」の一巡、「消費税軽減税率制度導入に伴うシステム対応」による利益増大などが背景。なお、会社側では概ね当初計画通りの推移と説明。

<3686> DLE 432 +80急騰。D2Cプロダクトの開発スタジオであるCREATIVE LABSに500万ドルを出資と伝わった。Dy同社は世界的な専門知識を有するトップクラスのエンターテイメント /スポーツエージェンシーであるCREATIVE ARTISTS AGENCYが設立、セレブリティの影響力とインテリジェンスに基づき、テクノロジーに優れる消費財や企業を育成・開発する。D2Cビジネス拡大への期待が高まる形に。

<9983> ファーストリテ 87670 +480反発。前日に11月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比0.5%増、6カ月連続のプラス成長となったが、前月の同16.2%増からは伸び率が鈍化した。客単価が同4.9%上昇した一方で、客数が同4.2%減少した。「ユニクロ誕生感謝祭」に気温が高かったことで、冬物コア商品の販売が苦戦したようだ。ただ、株価水準が下がったところでは押し目買いも散見され、取引終盤には切り返した。《ST》

関連記事