日産、新型ノート発表 オールe-POWERで12月23日発売 機能やスペックを紹介

2020年11月25日 18:04

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新型NOTE(画像: 日産自動車の発表資料より)

新型NOTE(画像: 日産自動車の発表資料より)[写真拡大]

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  • 新型NOTE発表の様子
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  • プロパイロット(ナビリンク機能付)のイメージ。

 日産自動車は24日、同社の人気コンパクトカー「NOTE(ノート)」の新型を発表した。発売は12月23日を予定している。グレードは「S」、「F」、「X」と3つが設定されており、価格は「F」が205万4,800円、「S」が202万9,500円、「X」が218万6,800円だ。

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■3代目「NOTE」の概要

 今回発表されたモデルは「e-POWER」、発電用エンジンを搭載した、いわゆるハイブリッドモデルのみでガソリンモデルは廃止された。「e-POWER」は第2世代へと進化したことで、モーター、インバーターを刷新。それに伴い、トルクも10%、出力も6%上昇したことで加速性能にも磨きがかかっている。

車両寸法は全長4045mm、全幅1695mm、全高1505mm(Xのみ1520mm)となっている。先代NOTEに比べて全長は短くなり、全高が低くなった。なおXの全高は先代から変わっていない。個人的な見た目は低く横に伸びた印象だった。

パワートレーンは、エンジンが「HR12DE」と呼ばれるDOHC水冷直列3気筒の1.2Lエンジン。刷新されたモーターは「EM47」で、最高出力が85kW、最大トルクが280N・mとなっている。主電池はリチウムイオンバッテリーだ。燃費は27.8km/L~29.5km/L(WLTCモード)。

■装備はセットオプションだらけ

 先進性が目玉である今回の新型NOTEだが、多くがセットオプションの設定になっている。代表的な例をいくつか挙げるとすれば、ヘッドランプは全グレードにハロゲンヘッドランプ(マニュアルレべライザー付)が標準装備となっており、写真に多く使われているLEDヘッドランプは全グレードオプション装備だ。

 プロパイロット(ナビリンク機能付)に関しては「X」しか選択できない。プロパイロットに付随するセットオプションとしては、インテリジェントアラウンドビューモニター、インテリジェントルームミラー、NissanConnectナビゲーションシステム(地デジ内蔵)などがある。

 ちなみにだが、インテリジェントルームミラーとNissanConnectナビゲーションシステム(地デジ内蔵)が同時装着されている場合、インテリジェントアラウンドビューモニターはナビゲーションシステムに優先して表示される。ミラーでの表示は不可とのことだ。

■エクステリア

 新型NOTEは先代に比べてだいぶ攻めたデザインになっている。ヘッドランプは薄く横に伸びており、テールランプもテールゲート中央からリヤドアに向かって伸びたデザインとなっており、統一性が高い。

 日産のキーコンセプトであるVモーションが新規形状になっており、ヘッドランプの下まで伸びていることがわかる。フロントバンパーにある縦のスリットは穴が開いており、ホイールハウスまで空気を通すことで整流する狙いがある。

 ボディカラーはツートーンカラー含め全13色が設定されている。ツートーンカラーであるビビッドブルー(M)/スーパーブラックは実際に確認させてもらったが、とても鮮やかな色で光沢がしっかり出ていた。なお、デザインコンセプトはすでに発表済みの「アリア」を引き継いでいる部分もあるとのことだ。

■インテリア

 インテリアも大きく変わった。先代はどちらかというと全体的に丸みを帯びており、インストルメントパネルは特にそれが顕著に表れていた。しかし、今回はエクステリアがシャープになったと同時にインテリアもシャープな印象に変わった。インストルメントパネルもエッジが増え、メッキモールなどを装着することにより、上質感も増えている。メーター、ナビゲーションが1枚板になるようにしたことで、視線移動を減らしドライバーの負担も軽くする狙いがあるそうだ。

 インテリアで特に注目すべき点を1つ挙げるとすれば、電制シフトレバーといったところだろう。このレバーは今回のモデルチェンジで新たに作られたものであり、従来の「P」->「N」などの横移動がなくなり縦移動のみとなった。実際に動かして確認したが、なかなか不思議な感覚だったため1度触らないとわからないポイントではある。ぜひ試乗をして体験してみるといいだろう。

 センターコンソールも大型のものが登場した。こちらにはオートブレーキホールドスイッチ、パーキングブレーキスイッチ、ドライブモードセレクターなどが付いている。コンソールボックスも蓋付となるので、肘置きとしても使うことができる。

 運転席に座った感覚だが、シートがしっかりとホールド性を持っており、大型センターコンソールで運転席、助手席が分かれていることでコックピットに座ったような感じだ。さらに少し頭の位置とルーフが近く感じたが、これに関しては室内高が1240mmと先代よりも15mm短くなっており、さらにシートの座面からルーフまでの距離が975mmと先代よりも20mm短くなっていることが要因だ。

■プロパイロット(ナビリンク機能付)は日産初設定

 プロパイロットはおなじみの名前だ。今回はそれにナビリンク機能付という言葉が追加され、新機能が3つ増えた。

 個人的に注目したいのは、標識検知機能とカーブ減速支援だ。従来の標識検知機能は、ただ標識を認識してドライバーに通知するだけであった。しかしナビとリンクすることにより制限速度を認識すれば、その速度に自動設定してくれる。これがある限り速度超過はしなくなるということだ。

 もう1つの新機能であるカーブ減速支援は純粋にすごいと思わせる機能だ。何かというと、プロパイロットで走行中にカーブやジャンクションなどに差し掛かった場合、ナビの地図と連動してどれだけRがあるかを判断して最適な車速に調整してくれる。オーバースピードでカーブに入らないといったところがドライバーに安心感を与えるものとなる。

 日産の事業構造改革「Nissan NEXT」においても、かなり重要なポジションとなる新型NOTEは、オンライン発表会のコメントを見る限りでも好意的なコメントが多く見られた。今回も爆発的なヒットをするのか、注目のモデルとなる。(記事:キーパー・記事一覧を見る

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