スバル、AI開発拠点「SUBARU Lab」開設へ 安全性能向上を目指す

2020年11月23日 08:37

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SUBARU Labが入るH¹O渋谷三丁目の共用ラウンジのイメージ(画像: SUBARU発表資料より)

SUBARU Labが入るH¹O渋谷三丁目の共用ラウンジのイメージ(画像: SUBARU発表資料より)[写真拡大]

 SUBARUは18日、2020年12月に「SUBARU Lab(スバルラボ)」を東京・渋谷で開設することを発表した。開設場所は、野村不動産が展開するスモールオフィス「H¹O渋谷三丁目」を予定している。

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 SUBARUは安全運転技術の目標として、2030年の死亡交通事故ゼロを見据えている。その代表例として、独自開発の運転支援システム「アイサイト」をあらゆる車種に装備し、幅広い顧客に安全性をアピールしてきた。今回のSUBARU Labで開発したAI技術により、サポートシステムの技術力アップを目指す。

 今回のラボ開設の目的は、AI技術を使った安全運転支援システムの開発環境確保だ。渋谷を拠点とするメリットとしては、人材確保と関連企業との提携の円滑化が挙がる。

 AI開発に充分な人材を確保することは重要で、都心部である渋谷であれば、多くの人が通勤しやすいだろう。さらにSUBARUでは、渋谷でのラボ開設により、AI開発に必要なIT関連企業との提携もスムーズになると見込んでいる。AI技術に必要な人材確保や提携をスムーズに進めるうえで、今回のラボ開設は重要なのだろう。最終的には、安全運転に関係したシステムの開発スピードを高めることにつながりそうだ。

 SUBARU Labでは、従業員同士のコミュニケーション向上を目指しながらも、新型コロナウイルス感染拡大防止のため密を避ける取り組みも両立させる。リモートワークとの併用により、安全かつ充実したコミュニケーションを目指す方針だ。

 SUBARU Labから生まれた技術が未来の乗用車に取り入れられれば、世間の注目を集めそうだ。

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