愛媛の伊予鉄高島屋、サテライト店3店を閉店へ コロナ禍が影響

2020年11月5日 08:50

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 愛媛県松山市の伊予鉄高島屋は愛媛県内に展開するサテライト店(支店)のうち、愛南町御総平城の南宇和店など3店を2021年1月までに閉店することを決めた。百貨店を取り巻く環境が厳しさを増す中、新型コロナウイルスの感染拡大で、経営合理化を迫られたためとしている。

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 閉店するのは、南宇和店のほか、八幡浜市矢野町の八幡浜店、西条市大町の西条店。南宇和店が12月31日、八幡浜店と西条店が2021年1月25日で営業を終える。3サテライト店は新型コロナの感染が拡大して以降、深刻な販売不振に陥っていた。

 閉店する3サテライト店はともに従業員5~6人程度の小規模店舗だが、地域の得意先に営業する外商の拠点と愛媛県内各地と松山市の本店をつなぐ役割を果たしてきた。3サテライト店合わせて16人の従業員については、雇用の維持に向けて意向の聞き取りを進めている。

 大洲市中村のショッピングセンター「アクトピア大洲」で営業してきた大洲店は、2021年1月25日で現在地での営業を終え、大洲市東大洲の商業施設「オズメッセ21」に移転して1月30日から営業を再開する。移転に伴い、店舗面積を7割削減し、婦人服販売と得意先への外商拠点に特化するとしている。

 伊予鉄高島屋は1971年、伊予鉄とそごうグループ(当時)が提携し、伊予鉄の松山市駅ターミナルビルで開業した伊予鉄そごうが前身。2000年にそごうグループが民事再生法を適用し、そごうブランドのイメージが低下したのを受け、伊予鉄がそごうグループとの提携を解消、2001年に伊予鉄百貨店となった。

 2002年に高島屋と資本提携し、社名を伊予鉄高島屋に変更、売り場面積4万3,000平方メートルの四国最大の百貨店として営業してきた。しかし、若者の百貨店離れやインターネット通販の拡大などで売り上げが低迷する中、コロナ禍に見舞われた。現在は伊予鉄が66%、高島屋が33%を出資し、本店のほか愛媛県内8カ所にサテライト店を置いている。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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