マイオリジナルブレンド珈琲のススメ

2020年11月5日 08:30

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ブレンドシュミュレーターでの分析に使用される味覚センサー。(画像: 極上珈琲 生豆本舗の発表資料より)

ブレンドシュミュレーターでの分析に使用される味覚センサー。(画像: 極上珈琲 生豆本舗の発表資料より)[写真拡大]

 PB商品の存在は知っている。ドラッグストア業界のアナリストは、「マツモトキヨシの強みはPB商品の多さ、付加価値商品の存在と言って過言ではない」などと評される。PB商品の多寡・存在が業界内の差別化・雌雄を決するケースは少なくない。

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 さて、読者諸氏に尋ねたい。カフェに入りコーヒーを注文する時に貴方はどんな風に注文しているだろう。「ホット(ブレンド)」「アイス」「アメリカン」が精々ではないか。私もそうだ。

 大阪を拠点に「夢はノンフィクションライター」に照準を定めて、フリーライターとして活動をしている若い記者に教えられた。「兵庫に『自分だけのオリジナルブレンド』が売りのカフェがある」という。店名は、コロンビア珈琲。元々、顧客の要望に応じオリジナルブレンドコーヒーを販売していた。それが最近、ECサイト上でも提供を始めたという。『極上珈琲 生豆本舗』がそのサイト名。こんな枠組みだという。

★自分だけのコーヒーを作るには、サイトの「ブレンドシュミュレーター」を使う。最大5種類のコーヒー豆の中から好みの豆と、その割合を入力する。

★配合を入力すると、酸味・苦味・後味・重厚感の項目が数値化される。配合を変えることで数値が変動し、好みのマイブレンドを作れる。

★サイトを介し、例えば「爽やかな酸味にしたい」と要望を告げるとアドバイスが受けられる。アドバイスは、焙煎度・配合割合・お薦めの豆が表示される。

 このシステムについては既に、特許を取得済みという。

 記者は、「パッケージに●●ブレンド」と名前を入れることも可能で「ギフト」需要も高いとした。アマゾン経由で配達される。「千葉ブレンドと名入りの物を、豆の種類・配合等は任せるから贈ってよ」と伝えた。「はい。お世話になっていますから」と快諾したが、未だ物は届いていない。

 コロンビア珈琲という店、なんともコーヒーにこだわりを持った店の様だ。

 スタートしたECサイトでは「コーヒーインストラクター3級」のWebセミナーも行っているとか。講義の内容は「コーヒー豆の基礎知識」「コーヒー豆の保存・抽出方法」等々。毎月、実施。以前は対面のみで行っていたが、コロナの影響も踏まえてオンラインの受講も開始したという。他にもセミナーが複数あり、それらも今後はオンラインで提供していくという。

 私は意地悪だから、名前は教えない。東京の新橋・虎ノ門界隈に「全席喫煙可」というコーヒーチェーン店がある。最寄りばかりでなく銀座界隈での取材あとにも、「いっぷく」の為に足を運ぶ>。

 カフェもいまや、差別化の時代であろう。(記事:千葉明・記事一覧を見る

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